[ブックレビュー]届くまでの時間さえかけず本が読める時代-- 「電子書籍の衝撃」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ディスカヴァー・トゥエンティワン
佐々木俊尚
詳細:新書 / 303ページ / ディスカヴァー・トゥエンティワン / 価格:¥ 1,155 / 著者:佐々木 俊尚 / 外形寸法 (H×W×D):17.2cm × 10.8cm × 2.0cm / 重量:0.2 kg
内容:Amazon.comの「Kindle」やアップルの「iPad」などの登場により、今まで以上に存在感を高めている電子書籍。インターネットの登場で購入形態が大きく変わった書籍ビジネスに、今度はユーザーの読書形態の変化が訪れようとしている。

 かつて、近所の書店には限られた種類の本しか置いておらず、かといって、大きな書店に行くには時間もお金もかかるという悩みがあった。しかし、インターネットで本が買えるようになり、その悩みは、ほとんどなくなった。そして今、届くまでの時間さえかけずに本が読める時代になったのだ。

 電子書籍といえば、Amazon.comが販売している電子書籍リーダの「Kindle」が有名だが、iPhoneにはすでに多くのリーダアプリや、電子書籍アプリがあり、電子書籍で読書をしている人は日本でも増加している。本書の発行元であるディスカヴァー・トゥエンティワンでは、本書も含めて一部の書籍は、自社のウェブサイトから電子書籍としても購入できるようしており、電子書籍はどんどん身近になっている。

 本書では、CDよりダウンロード販売が主流となってきた音楽業界の例を多く引き合いにだしている。書籍もおそらくは同じ轍を踏むことになるだろう。ただ、かならずしも、すべての本が電子書籍でも読みやすいとは思わない。だが、電子書籍としても本が販売される流れは、もう止まることはないようだ。読者にとっては、紙の本にこだわらずに本を読むための選択肢が増えるのは喜ばしいことだ。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加