NHN Japanが運営するゲーム&コミュニティサービス「ハンゲーム」の登録ID数は2010年3月末時点で累計3999万。2009年12月期の売上高は約120億円。モバイル版「ハンゲ.jp」は4月に大幅リニューアルし、モバゲータウンやGREEを追撃している。
子会社のネイバージャパンが運営するNAVERは2009年7月にサービスを開始した。ユーザー参加型の検索サービス「NAVERまとめ」や、ミニブログ「pick」、いま話題になっていることがわかる「トピック検索」など、ユニークなサービスを提供している。月間利用者数は250万人だ。
NAVERの特徴はロボット検索に、ユーザー参加型コンテンツを組み合わせている点だ。この部分にlivedoor Blog、livedoor Wiki、したらば掲示板などを投入することで、インターネットユーザーの知識がより効率的に循環する仕組みを作り出す。ただし、NHN JapanグループのハンゲームやNAVERのIDとlivedoorのIDを統合する計画はないという。
livedoorの検索窓がNAVERに置き換われば、一気にNAVERのユーザーが増えると見られる。だが現在はまだ別の検索サービスとの契約が残っている。「自社開発のエンジンはNAVERの技術提供を受けて良いものにしてきたい」(出澤氏)
ライブドア単体でもいくつかの新サービスを予定している。ネットメディア事業では、地図情報とインターネットユーザーの投稿する情報が融合するサービス「folkat」、複数のユーザーで同時に投稿可能なリアルタイム日記「デコミィ」、電子書籍と有料メルマガサービスなどを開発中。インフラ事業では小規模ユーザー向けクラウドサービス「ぽこぽこクラウド」を提供予定だ。
「新しいチャレンジのタイミングで、その取り組みを支援いただけるパートナーとご一緒できることを非常に心強く思う。さらにスピードが加速し、規模も大きくなり、ライブドアを次のステージに押し上げていくものと考える」(出澤氏)
NHN Japanグループにライブドアが加わることにより、オンラインゲーム事業ハンゲーム、検索サービス事業NAVER、ポータル/ブログサービス事業livedoor、データセンター事業DATAHOTELの4つの事業領域を持つ一大ネット企業グループとなる。海外展開も視野に入れるという。
「両社のシナジーを生かし、日本一のソーシャルプラットフォームを作る」。森川氏は宣言した。
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