IPサイマルラジオ協議会は4月7日、PCからネット経由で地上波ラジオを聴ける実験サービス「radiko」の配信状況について発表した。
radikoは3月15日に配信をスタート。3月21日までの1週間で総ストリーム数523万、ウェブページの総ページビューは約4710万PVとなった。「予想をはるかに超える結果」(IPサイマルラジオ協議会)だという。サービス開始当初はアクセスが集中し、ウェブページにつながりにくい状況になったが、現在はシステムを増強し、聴取環境を改善している。
時間帯別では、夕方から深夜にかけて聴取者が増加している。これは通常のラジオ放送の聴取パターンとは異なる傾向。「PCがラジオ受信機となったことで、新たな聴取シーンを生みだし、より広い聴取者を獲得している」とIPサイマルラジオ協議会は分析している。
非公式ながら関連サービスの開発も活発だ。録音できたり、Twitterと連携したりとさまざまな機能を持ったサービスが登場している。4月6日には「iRadiko」と「ラジ朗」という2つのiPhone向けアプリが公開された。
IPサイマルラジオ協議会のもとには利用者からスマートフォン対応、オンエア楽曲の表示などの要望が寄せられているという。これに応え、4月12日にはウェブブラウザを起動しなくてもradikoを聴取できる「radikoガジェット」を公開する予定だ。スマートフォン対応や、ネットの特性を活かした新しい放送連動サービスも検討しているという。
ラジオを聴く習慣がなかった利用者からは、「聴いてみたらおもしろい」「新しい楽しみが増えた」といった声が届いたそうだ。過去のラジオファンからは、「久しぶりにラジオに戻ってきた」という声も多かったという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」