ニワンゴは3月17日、動画コミュニケーションサイト「ニコニコ動画」で実施したアンケート調査「『非実在青少年』性的表現の規制について」の結果を発表した。
調査によれば、18歳未満と思われるキャラクター(非実在青少年)による性表現を含む漫画やアニメなどの作品を、内容によっては規制対象にするとする「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の改正案について、「知っている」と答えた人は全体の75.3%で、「知らない」の24.7%を大きく上回る結果となった。
改正案を「知っている」と答えた人に、同案について賛成か反対かを聞いたところ、「非常に反対」が61.5%、「やや反対」が18.0%で、「反対」とする層が79.5%と全体の8割を占めた。一方、「非常に賛成」は3.8%、「やや賛成」は5.1%で、「賛成」とする層は8.9%だった。「どちらともいえない」は11.6%だった。
改正案に「賛成」と回答した人に理由を聞いたところ、「規制対象の性的表現が不快」が43.3%ともっとも多く、ついで「『青少年の健全な育成』のためになる」が41.0%、「性犯罪の抑制につながる」が37.7%、「自分の子どもや家族に対象の性的表現を見て欲しくない」が37.3%だった。
一方、「反対」と回答した人では、「表現の自由が抑制される」が81.9%ともっとも多く、ついで「『青少年の健全な育成』への効果が疑問」が70.0%、「条文が曖昧なので、判断が恣意的に行われる」が65.4%、「コンテンツ産業が衰退する」が53.2%だった。
「どちらともいえない」と回答した人では、「情報が少ないので判断できない」が41.6%ともっとも多く、ついで「規制の適用範囲が曖昧」が38.0%、「改正案の意図が明確に伝わってこない」が29.2%、「規制されても状況は変わらない」が25.1%だった。
改正案に「反対」と回答した人が、どのような反対運動を行っているかについては、「反対運動を行っていない」が61.5%でもっとも多く、ついで「インターネットによる署名運動」が22.8%、「mixiなどのSNSやblog、Twitterなどで周囲へ呼びかけ」が17.7%、「東京都議に対し、電話やメール、FAXで呼びかけ」が6.5%、「街頭での署名運動」が2.7%だった。
同調査はニコ割アンケートを利用したもので、3月16日19時30分の開始から約200秒間で8万3785件の回答が寄せられた。
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