サンフランシスコ発--OnLiveは米国時間3月10日、同名のストリーミングによるゲーム配信サービスを6月17日に開始すると発表した。サービス開始が予定通りに進めば、Microsoftやソニー、任天堂などの既存のゲーム機メーカーを脅かす存在となる可能性がある。
OnLiveの最高経営責任者(CEO)を務めるSteve Perlman氏は、サンフランシスコで開催中のGame Developers Conference(GDC)における講演の中で、6月にロサンゼルスで開催されるビデオゲームカンファレンスElectronic Entertainment Expo(E3)2010の期間中に、米本土48州でサービスを開始すると述べた。開始当初の料金は月額14.95ドルで、サービス利用者はElectronic Arts(EA)、Ubisoft、2K Games、THQ、Warner Bros. Interactive Entertainmentなどのトップクラスのゲームをレンタル、あるいは購入できるという。
OnLiveがGDCで発売日を正式発表したことは、2009年のGDCで同サービスが初めて披露されたとことを考えれば、ふさわしい選択と言える。初披露当時、ゲーマーたちは、「Xbox」「PlayStation 3」「Wii」などを使わなくても、こうしたゲーム専用機向けのゲームがプレイできるようになるとして、OnLiveの可能性に大きな期待をかけた。OnLiveによれば、同サービスは大多数のPCまたはMac上でブラウザプラグインを介して動作するほか、同社が「OnLive MicroConsole」と呼ぶアダプタを介し、高解像度(HD)テレビ上でも動作するという。
OnLiveは2009年のGDCにおいて、同年冬にサービスを一般公開する予定だと述べていた。Perlman氏は3月10日、GDCの壇上で予定が遅れていることを認めたが、今もまだ冬であり、実際には約3カ月遅れるにすぎないと述べた。また、遅れた理由の1つとして、2009年に計画していたものよりも優れたサービスにしたいという事情があったと語った。
OnLiveは今回の発表に際し、ユーザーのコンピュータのスペックにかかわらず、専用機向けゲームを高フレームレートかつ遅延のない形でプレイできると約束した。ただしこれには、標準解像度(SD)でプレイする場合は1.5Mbps、高解像度でプレイする場合は5Mbpsという、インターネット接続の最低必要速度が前提条件となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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