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積極的なM&Aから浮き彫りになるGoogleのソーシャル戦略 - (page 2)

北村充崇(JAIC America)2010年03月03日 11時23分
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 Googleの買収の理由は、エンジニアの青田買いが大きな目的の1つだ。また、MicrosoftもAardvark.comに関心を示していたという噂があったため、ライバルに取られる前に買収を進めたとの話も聞く。

 しかし、それ以上に感じたのは、ソーシャルを利用した新しい検索分野の将来性でないかと考える。

 たとえば、Aardvark.comで「サンフランシスコのおいしい和食レストランはどこ?」という質問をすると、友人の友人から2〜3分後に返答がもらえる。Googleや口コミのYelpの検索結果は、いろいろな人の意見の集合である。そのため、これまでのインターネットの検索結果は信用できなかったり、ユーザーの属性にとっては最適でなかったりすることもある。しかし友人であれば、誰が回答しているか分かるのでいい加減な回答はないし、同じような属性や経験がベースになるため、より質問者の欲しい回答に近い可能性がある。

 もちろんGoogleやYelpが得意とする質問や領域は今後も存在し、ソーシャル検索が市場を占拠するというわけではない。しかし、友人や友人の友人に聞くというリアルライフではごく当たり前の行為がネットで展開されることに、新しい検索市場を感じさせる。少しずつ具現化してきたソーシャル検索のサービスやマーケットを、Googleがどのように成長させるのかは、今後引き続き注目していきたい。

最後に、Googleのような米系企業だけでなく、日系企業も積極的に動き、米ベンチャー業界が注目する会社もある。1月末にInnovation Interactiveを買収した電通のニュースは米国でも大きく報道され、シリコンバレーも注目をしている。

 こういったニュースが出ると、投資銀行、ベンチャーキャピタルはもちろん、ベンチャー企業も電通の米国での活動に注目し、自薦他薦を含めていろいろな会社やビジネスの話が同社に集まることになると思う。我々も現地のスタートアップ企業の情報を日本の事業会社に提供する活動を強化しているが、同様の動きをはじめる日本の会社が続々と出てくれば、嬉しい限りである。

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