街角で出会える初音ミクの破片「初音バグ」、セカイカメラに登場へ

永井美智子(編集部)2010年03月02日 16時12分

 iPhoneのカメラを使って世界を見ると、景色の上にさまざまな情報が表示される頓智ドットのAR(拡張現実)ソフト「セカイカメラ」。この中に、新たなキャラクターが登場しそうだ。その名は「初音バグ」。クリプトン・フューチャー・メディアの人気歌声合成ソフト「初音ミク」から生まれた派生キャラクターだ。

 初音バグは、初音ミクがしゃべる50音のうち、「あ」など1音しかしゃべれないキャラクター。初音ミクと同じく、声優の藤田咲さんの声を使っている。キャラクターデザインは「ウサビッチ」などの制作を手掛けたCGプロダクションのカナバングラフィックスが担当している。

  • 初音バグのキャラクターたち。それぞれが50音のうちの1音を担当する

 頓智ドット代表取締役社長の井口尊仁氏は、「拡張空間に息づく生き物を出したいと思っていた」と語り、セカイカメラ内に住むキャラクターを「セカイロイド」と命名。初音バグはその1つになるという。

 「街角で初音ミクに出会えたら嬉しい、と考えた。たまたまある場所を訪れたら、そのキャラクターがいて出会えたという『セレンディピティ』、いろいろなキャラクターを集めることで何かが起きる予感がする『コレクション』、常に一緒にいて、喜怒哀楽を共にしてくれる『コンパニオン』の3つをキーワードとして考えている」(井口氏)

 クリプトン・フューチャー・メディアでVOCALOIDの開発を手がける佐々木渉氏は、「VOCALOID2に対して、いろいろな方からメディアミックス的な展開の話をいただいたが、ユーザーの高い期待値に応えられるサービスが考えつかなかった。50音に分解された“初音ミクの断片”であれば、簡易的に歌うおもちゃなど、もっとライトな形で楽しんでもらえると考えた」と話す。

 初音バグについては、「セカイカメラにペットみたいなものを配置して、VOCALOIDとひも付けるならどういうものができるか、という逆算から生まれた」(佐々木氏)とした。

 ただ、いつ、どのような形でセカイカメラに初音バグが登場するかというのは、まだ決まっていないという。「ヤマハ、クリプトン、(初音バグのフィギュア化などを手がける)グッドスマイルカンパニー、頓智ドットの4社でアイデアを出し合いながら進めていきたい」とヤマハ サウンドテクノロジー開発センター ネットビジネスグループの大島治氏は話している。

セカイカメラ上に初音バグが登場した様子。「あー」と歌う声と、セカイカメラ内に置かれた音のタグが重なって不思議なハーモニーが生まれている

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