「われわれは3つのOSをサポートする」とNordberg氏は言う。
同氏は、将来については状況が変わる可能性もあると述べる。「2年半前はSymbian OS一色だった。今はどこを見てもAndroidだ。今後数年間で何が起こるかを予想したくはない。そのためリスクを分散している」(Nordberg氏)
Googleは2007年秋に、オープン開発OSであるAndroidを発表した。それから、初のAndroid携帯電話であるHTCの「T-Mobile G1」が発表されるまでには、1年を要した。2009年のMWCで発表されたAndroid携帯電話は1機種だけだった。そしてここ1年で、50を超えるAndroid端末が発表された。
Sony Ericssonが、Google人気の高まりに動かされたことは明らかだ。多くの携帯電話機メーカーがGoogleに目を向け、競争力のあるスマートフォンの開発に役立てようとしている。同じく携帯電話機事業での失地回復を目指して奮闘中のMotorolaも、Androidに大きな希望を託している。同社は2010年中に少なくとも20機種のAndroid端末を市場に出す見込みだ。
ほかにも、HTC、ZTE、Dell、サムスン、LGといったメーカーが、今週のMWCでAndroid搭載端末を発表するとみられている(本稿執筆時)。
それほど多くのAndroid携帯が市場に登場する中で、Sony Ericssonをはじめ各社はどのように自社製品を差別化するのだろうか。
Sony Ericssonの幹部は、その点については心配していないと述べている。同社幹部は、OSごとにソフトウェアに十分な調整を施して、ユーザー体験がOSによって決まってしまうのではなくSony Ericsson独自のものになるようにしていると考えている。
「最終的な目標は、OSを意識させないことだ。ユーザーが認識するのは、Sony Ericssonの体験であるべきだ。そうすれば、使用するOSは問題ではなくなる」(Nordberg氏)
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