現在の変化のペースに決して満足しないGoogleは、早ければ2010年にも、5万〜50万人のユーザーに対し、1ギガビット/秒のネットワーク速度を持つ光ファイバブロードバンドによるインターネットアクセスを提供する試験を計画している。
Googleの製品マネージャーを務めるMinnie Ingersoll氏とJames Kelly氏は米国時間2月10日付けのブログ投稿で、「米国各地の少数の試験地域において、超高速ブロードバンドネットワークの構築およびテストを計画している。ほとんどの米国人が現在利用しているインターネット速度よりも100倍以上高速な、1ギガビット/秒のFTTH(Fiber To The Home)接続を提供する予定である」と述べた。「われわれの目標は、すべての人々にとってインターネットアクセスをより高速でより優れたものにするための新しい方法を実験することである」(Ingersoll氏とKelly氏)
同社は、この実験によって、ファイバネットワークを構築するための新しい方法をテストし、アプリケーションプログラマーが何を作成できるかを調査する計画である。同社の最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏は10日付けのThe Washington Postの記事で、米国におけるより優れたインターネットアクセスの必要性を訴え、それは国家の競争力を左右する問題であると論じている。
「高速インターネットアクセスをより広く普及させる必要がある。ブロードバンドは、新規雇用と事業を促進する主要な要素であるにもかかわらず、われわれはそのアクセスにおいて世界15位でしかない。ブロードバンドに対するさらなる政府支援が今後も必須である」とSchmidt氏は述べた。
ワシントンD.C.でGoogleの電気通信およびメディアカウンセルを務めるRichard Whitt氏によると、Googleは、米連邦通信委員会(FCC)の「National Broadband Plan」に対するコメントの中で、ギガビット/秒のインターネットアクセスの試行を提案していたが、その後、Google自身が促進剤としての役割を果たすことができるかもしれないことに気付いたという。
「さらに検討を重ねるうちに、政府に一任することもできるが、幸いわれわれにはリソースもあることに気が付いた。われわれ自身でこれを試行し、新しいテストベッド手法として実現してはどうだろうかと考えた」とWhitt氏は述べた。
検索エンジン上の広告収入により利益を上げるGoogleは、何年も前からより優れたインターネットアクセスを求めてきた。同社は、Clearwireへの投資による次世代ワイヤレスネットワークの促進、空港および航空機におけるWi-Fiの推進、米国無線帯域における「ホワイトスペース」の利用の開放、インターネットアクセスを持たない多くの人々のためのネットワーク整備支援に従事してきた。
Googleは、ブロードバンドアクセスを「競争的な価格で」提供する予定だと、Kelly氏は同プロジェクトに関するYouTubeの動画の中で述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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