ビジネスソフトウェア企業であるSAPは米国時間2月7日、同社の取締役会が最高経営責任者(CEO)を務めるLéo Apotheker氏の契約更新を否決したため、同氏はCEO職と同社取締役会から退いたと発表した。
今回の退任は、相互の判断に基づくものと報じられており、直ちに有効となる。
SAPの取締役会はApotheker氏の後任として、現場編成を率いるBill McDermott氏と製品開発を率いるJim Hagemann氏を共同CEOに指名した。
SAPの会長を務めるHasso Plattner氏は声明で、「この新しい経営幹部体制により、SAPの製品革新はさらに顧客のニーズに合ったものとなるだろう」と述べた。「新しい指導体制は、今後も収益性の高い成長に向けてSAPの戦略と焦点を定め、2010年は、ビジネスソフトウェア市場におけるSAPの主導力を拡大するために革新を展開することになるだろう」(Plattner氏)
SAPの2009年第4四半期の売上高と利益はともに減少したものの、予測は上回った。同社は2010年1月、売上高は、2008年の115億6000万ユーロより8%減少し、106億7000万ユーロ(149億ドル)であったと報告した。
減収減益ではあったが、第4四半期の全体的な売上高は、特にソフトウェア関連サービスにおいて、同社とアナリストらの両方の予測を上回った。年間営業利益率も予測より高かった。SAPは、2009年前半に発表したコスト削減と人員削減が、予測を上回った原因の1つだとしている。
Apotheker氏は2008年、当時CEOを務めていたHenning Kagermann氏とともに共同CEOに任命された。Apotheker氏は2009年に、CEOに就任した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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