Yahooはまたしても、最高経営責任者(CEO)であるCarol Bartz氏が不要と見なした資産を手放した。HotJobsを2億2500万ドルでMonsterに売却したのだ。
共同プレスリリースによれば、この契約には、Monsterが米国とカナダで3年間にわたり、Yahooのホームページ上に独占的に求人広告を掲載するという条項が含まれているという。さらに、Yahooはトラフィック量に応じて、Monsterから年間報酬の支払いを受け取ることになるため、実際に自社でサービスを運営しなくても、求人検索に関して数年間は一定の売り上げを確保できるようになる。
「MonsterへのYahoo HotJobsの売却、そしてMonsterとの3年間のトラフィック契約は、Yahooにとって魅力的なチャンスである」とYahooは声明の中で述べた。「この取引によって、Yahooは売却額である2億2500万ドルを現金で受け取ることができるほか、中核的事業への注力を強めて、ユーザーやパートナー、広告主に優れた体験を提供することも可能になる。さらに、Yahooが高い評価を受けているオンラインのキャリアおよびリクルートサービスを継続してユーザーに提供し、オンライン求人の分野から今後も売上を獲得することを可能にするトラフィック契約を通して、より長期的な価値を創出するチャンスも得られる」(Yahoo声明)
Yahooは、Bartz氏が同社の「中核的」な資産と判断したもの、つまりコンテンツとテクノロジに注力する戦略を進めており、これまでに「Zimbra」などの資産を売却しているが、HotJobsもかなり前から売却候補に挙がっていた。しかし、Bartz氏は1月に開催した決算発表の電話会議で、2010年は小規模な企業買収を計画しており、ZimbraやHotJobsといった事業の売却にはこれまでほど意欲的でないことを示唆していた。
YahooとMonsterは第3四半期に売却が完了すると見ている。コンテンツやトラフィックに関する取引も売却完了後に開始の予定。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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