また、PCデータ端末やスマートフォンの販売にも力を入れる。PCデータ端末は月額料金を下げたことで現在月間5万台程度売れているといい、「販売シェアで30%くらいになっているのではないか」(山田氏)と自信を見せた。スマートフォンについては、4月発売予定の「Xperia」を皮切りに、2011年3月期に5機種程度投入する予定という。
「現在はiモード(端末)が稼ぎ頭だが、これからは変わっていくだろう。ユーザーが望むものを取り込めるオープンアプリはiモードにない機能であり、魅力的。(機能を自由に変えられるようにしたいという)ユーザーからの要望もどんどん大きくなるだろう」(山田氏)
ただ、米国などでスマートフォンがヒットしている背景には、既存の端末ではインターネットが利用できなかったということもある。これに対し、iモード端末ではインターネットや電子メールが昔から利用できたことから、「スマートフォンの(機能のうち)かなりの部分はiモードでもできている。このため、すぐにiモード端末とスマートフォンの比率が逆転することはないだろう」と山田氏は予測した。
通信モジュールを内蔵したデジタルフォトフレームの販売も本格化させる。「他社の純増シェアが高いのは、デジタルフォトフレームの台数も多いのではないか。これからはドコモでも大々的に売っていく」(山田氏)
海外展開については、インドで出資先企業が展開しているサービス「タタ・ドコモ」が好調だ。「2009年8〜12月にインド国内で純増シェア1位を獲得しており、1カ月純増数が約400万契約となっている。全体では5700万契約ほどとなっており、シェアが10%を超えた」(山田氏)。このほか、ドイツのモバイルコンテンツ配信プラットフォーム事業者であるnet mobileを傘下におさめ、「欧州で上位レイヤーのサービスを提供したい」(山田氏)とした。
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