AT&Tは、ワイヤレスおよび新しいテレビ事業の継続的な成長に支えられ、第4四半期(2009年10-12月期)の利益で25.6%増となった。
大幅なコスト削減も、AT&Tの利益に大きく貢献した。
AT&Tは米国時間1月28日、2009年12月31日を末日とする同四半期の利益は30億1900万ドル、1株あたり51セントとなったと述べた。前年同期の利益は24億400万ドル、1株あたり41セントだった。第4四半期の売上高は、約0.7%減とわずかに減少して308億5800万ドルとなった。AT&Tの既存の地域固定電話事業の売り上げが振るわなかったことが最大の要因である。
AT&Tの収支報告は、308億7000万ドルの売上高と1株あたり51セントの利益というアナリストらの予測と一致した。
今回もワイヤレス事業が、AT&Tの業績を大きく支えた。また、消費者は同社のネットワークに不満を抱いているにもかかわらず、「iPhone」に対する評価は相変わらず高いようである。AT&Tは、同四半期に同社のワイヤレス加入者が270万人増加したと述べた。
AT&Tは、ワイヤレス加入者総増加数でライバルのVerizon Wirelessを上回った。Verizonは今週、同四半期のワイヤレス加入者増加数は220万人であったと報告している。
とはいうものの、AT&Tのいわゆる「ポストペイド」契約者数はわずか91万人しか増えていない。Verizonは、約120万人の顧客と、この貴重な契約を交わしている。この契約を締結する顧客は通常、1カ月あたりの支払い金額が高く、その都度使用料金を支払う顧客ほど頻繁にサービスを解約しない傾向にある。
AT&Tは、ワイヤレスデータサービスの売上高が大きく増加した。メッセージングやアプリケーションへのアクセスを含むこれらのサービスによる売上高は26.3%増加し、39億ドルだった。
AT&Tは、同社ネットワークを使用する製品群にAppleの新しいタブレット「iPad」など電話以外の端末を投入することにより、ワイヤレスデータ売上高をさらに増加させる可能性がある。Appleは27日、大きな注目を集める同社の新製品iPadに対し、AT&Tが独占的な3Gワイヤレス事業者となることを発表した。
AT&Tは、AT&T U-verse TV加入者数も合計24万8000人増加したと発表した。現在のU-Verse TV総加入者数は200万人を超える。2009年全体では、AT&TのU-verse加入者は約100万人増加している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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