ディバータ、SaaS型のCMS「ホームペーじん」を提供--OEM販売にも対応

岩本有平(編集部)2010年01月27日 20時49分

 ディバータは1月28日、SaaS形式のコンテンツ管理システム(CMS)「ホームペーじん」の提供を開始した。

 ディバータでは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の2008年度中小企業経営革新ベンチャー支援事業にも採択された「Relational Contents Management System(RCMS)」と呼ぶCMSを開発している。このRCMSは各種コンテンツを項目ごとにデータベースに蓄積し、その中から必要なコンテンツだけを出力することで、1つのコンテンツから、さまざまな形式の媒体を構築できるという特徴を持つ。

 ディバータではこのRCMSをベースに、2008年11月より飲食店向けに特化したSaaS型CMS「ぐるぺ」を提供してきた。今回提供するホームペーじんはこれを汎用的に利用できるようカスタマイズしたもの。

 ブログや掲示板をはじめ、カレンダー、会社概要、採用情報など各種ページの作成機能を備えるほか、メールマガジンやRSSフィードの配信、Twitterの自動投稿にも対応する。また、モバイル3キャリアでも閲覧可能で、会員制サイトとしても運用できる。

 価格は初期費用が2100円、月額費用が525円(容量1Gバイト、月間10万ページビューまで)から。このほか容量拡張などのオプションを用意する。独自ドメインの利用は無料。

 同社では、ホームペーじんをユーザーに対して直接販売するだけでなく、OEM販売なども強化していく予定だ。「特定の業界に対して営業販売網を持っている企業がオリジナルのひな形を作れば、業界特化型のウェブサイト作成サービスとしてホームペーじんを販売できる。また、販売店やフランチャイズ店舗を多く持つ企業が、同じひな形を使ったウェブサイトを各店舗ごとに用意するといった使い方もできる」(同社)。再販価格は設定しないため、「さまざまなノウハウやサービスをバンドルして再販事業をすることも可能」(同社)だという。

 ディバータは1月27日、元マクロミル代表取締役社長の辻本秀幸氏らを割当先とした第三者割当増資を実施した。増資額は1000万円で、内訳は非公開。今回の増資にあわせて辻本氏が社外取締役に就任している。

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