Appleによるタブレットの発表が米国時間1月27日に期待されているが、その前夜、大手出版社の最高幹部がAppleの重大発表の一部を横取りしてしまった。
McGraw-Hillの会長兼最高経営責任者(CEO)であるTerry McGraw氏は26日、CNBCの生放送で、Appleのタブレットが27日に発表されること、それには高等教育向けの教科書が提供されること、そして、「iPhone OS」がベースになっていることを明らかにした。McGraw氏がCNBCに話した内容は、以下の通り。
もちろん、とても楽しみなことだ。Appleが27日、タブレットに関する発表を行う予定だ。われわれは、かなり長い間、Appleと協力してきた。そして、タブレットはiPhoneのOSをベースとしているため、応用可能なものになるだろう。
何が可能になるかというと、われわれは電子書籍のコンソーシアムを持っている。そして、われわれの保有するすべてのマテリアルのうち、95%がこのコンソーシアムの電子書籍フォーマットになっている。タブレットによって、今後は、高等教育市場やプロフェッショナル市場を開拓することが可能になる。タブレットは本当に素晴らしいものになるだろう。
これら全ての詳細は、通常であれば、Steve Jobs氏が自ら発表するまで秘密にしておく類のものだ。Appleの流儀に詳しくない人のために説明しておくと、同社は完成前の製品について話すことを、基本的に一切容認しない。換言すると、2010年にはMcGraw氏のもとにJobs氏からホリデーカードが届くことは、おそらくないと考えてよいだろう。
それでも、McGraw氏は、同デバイス向けのOSと具体的なコンテンツ、すなわち教科書について、実名を出して認めた最初の情報筋である。匿名でメディアに情報を流してきた、ほかの情報筋の話から、われわれは雑誌や書籍、新聞などのコンテンツが含まれる可能性があることも、既に分かっている。
AppleがiPhone OSをタブレット向けに調整するという簡単な道を選ぶのか、それとも同デバイス向けに新たなOSを開発するのかについては、さまざまな憶測がなされてきた。
記事中の動画を2分50秒の位置まで早送りして、McGraw氏がタブレットについて話すのを聞いてほしい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」