ヴイエムウェア、好調な第4四半期決算を発表--顧客のIT支出増が追い風

文:Larry Dignan(ZDNet.com) 翻訳校正:矢倉美登里、高森郁哉2010年01月27日 11時20分

 VMwareの2009年第4四半期決算は、仮想化プラットフォーム「VMware vSphere」への強い需要に支えられ、難なく予想を上回った。一方で同社は、顧客が支出額を増やし始めていると述べ、2010年第1四半期の売上予測を引き上げた。

 VMwareは、前年同期比18%増となる6億800万ドルの売り上げと、5600万ドル(1株当たり14セント)の純利益を計上した(声明文)。非GAAPベースの純利益は、1億2700万ドル(1株当たり31セント)だった。ウォール街の予測では、売り上げが5億5380万ドルで、1株当たりの利益が26セントだった。

 2009年通期については、VMwareは、前年比8%増となる20億ドルの売り上げと、1億9700万ドル(1株当たり49セント)の純利益を計上した。

 VMwareの最高経営責任者(CEO)Paul Maritz氏は、声明で次のように述べた。

 「vSphereへの需要に支えられた第4四半期の好調な業績は、現在は出費を抑えながらも新興のクラウドコンピューティングモデルの中心となる戦略に投資する必要がある顧客にとって、仮想化が鍵の技術となることを示している」

 VMwareはまた、堅調な2010年第1四半期を予測している。同社の最高財務責任者(CFO)Mark Peek氏は次のように述べた。

 「経済はゆっくりと回復しているが、顧客企業各社がIT投資とともに前進していることから、当社は短期見通しを引き上げた」

 VMwareは、2010年第1四半期の売り上げを前年同期比23〜28%増の5億8000万〜6億ドルと予想した。ウォール街の予想は5億3050万ドルだった。ただし、VMwareはZimbraを2010年1月に買収したばかりであり、そのおかげで売り上げがいくらか伸びることになる。

 2010年通期では、VMwareは前年比21〜26%増の24億5000万〜25億5000万ドルの売り上げを予想している。ウォール街の予測は22億8000万ドルだった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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