NTTデータ経営研究所は1月18日、プログラマーやITアーキテクトなどを対象に職業意識について調査した「IT人材のプロフェッショナル意識調査2009」の結果を発表した。
調査結果によると、現在転職を考えている人は49.1%に達した。この割合は前年から4.3ポイント増加している。理由としては、「現在勤めている会社の先行きに不安があるため」(49.0%)が最も多く、次いで「現在勤めている会社では、希望するキャリアを実現できないため」(24.5%)、「IT業界のSI(システムインテグレーション)からサービスへのビジネス構造転換によるスキルの陳腐化への不安のため」(9.2%)となった。
個人年収が下落している人ほど転職を検討している割合は上がり、過去1年間で個人年収が15〜20%未満減少した人の場合、転職を考えていると回答した人は69.6%にのぼった。実際に転職活動を始めている人も41.3%いる。転職先としては「ITとは直接関係のない異業種」と回答した人が36.5%と、前年より6.5ポイント増加した。
能力の成長に限界を感じている人も多いようだ。将来さらなる能力を「今の職場・仕事にて発揮するのは難しい」と感じている人は60.3%、「会社内にさらなる能力を発揮できる職場・仕事がある」と感じている人が77.4%おり、現在務めている会社が行っている能力開発が「充分役立っていない」とした人も52.4%いた。能力開発が役立っていない理由としては「社内の異動が活発でなく、必要な経験を積めないため」が40.6%と最も多かった。
雇用環境の悪化がモチベーションの低下を起こしている。ここ1年間で、勤めている会社で人員整理や解雇があったと回答した人は36.0%。この中でワークモチベーションが低下したと感じている人は75.4%いた。また、自分を有能だと感じていない人も42.7%いた。
この調査は2009年11月24日から11月26日、NTTレゾナントが提供する「gooリサーチ」登録モニターを対象に実施したもの。有効回答者数は1039名。
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