Windows Mobileの問題のひとつがインターフェースだ。独特のインターフェースのため、それまで携帯電話やPHSなどを使っていたユーザーにはハードルが高いことが多い。そこで用意しているのが「WILLCOM UI」だ。HYBRID W-ZERO3の特徴であるジョグタイプのカーソルキー「Xcrawl」を使って操作することを前提に作っている。Xcrawlは、上下左右の4方向を押すことでカーソルが動くだけでなく、回転させてなぞることでカーソルがスクロールする。
WILLCOM UIでは、ディスプレイ下部に、円状に「電話帳」「発着信履歴」「設定」「メニューランチャ」などを配置。Xcrawlを回転させるようになぞることでメニューが移動し、中央を押して選択する。メニューランチャは、利用できる機能がアイコンで並べられており、アイコンを選択すると起動する。右端に棒状のアイコンが現在のメニューの位置だ。縦に5つ並んでおり、現在一番上にあるようなら下にスクロールするとメニューが入れ替わる。指などで上下になぞるとスクロールするが、このほか画面右端の下側を選択すると上下のスクロールボタンが現れるので、それを押すことでもスクロールする。
Windows Mobile標準のメニュー画面やランチャなどは、スタイラスで押すことを前提にしているようで、ボタンが小さいものも多い。その点、WILLCOM UIはどのボタンやアイコンも指で押せるぐらいのサイズとなっているので使いやすい。ただ、試作機のためか動作がゆっくりしているようだった。今後のスピードアップに期待したい。
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