独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は年末年始の休暇に向け、情報セキュリティに関する注意を呼びかけている。システム管理者を対象とした長期休暇前の対策、企業でのPCユーザーを対象とした長期休暇明けの対応、家庭での利用者を対象としたウイルス感染やワンクリック請求の被害などに遭わないための注意事項の3項目を挙げている。
システム管理者が長期休暇前にしておくべき対策は以下の3つ。
- 管理しているサーバやPCのOSに修正プログラムを適用し、最新のバージョンに更新することでセキュリティホールを解消しておく
- 管理しているサーバやPCのアプリケーションソフトにも修正プログラムを適用し、最新のバージョンに更新しておく
- 管理しているサーバやPCで使用しているウイルス対策ソフトの定義ファイル(パターンファイル)を、常に最新の状態になるように設定しておく
企業でPCを利用するユーザーに対しては、休暇明けの対応として以下の項目を挙げている。
- OSやアプリケーションソフトの修正プログラムの有無を確認し、必要な修正プログラムを適用する
- 休暇中に持ち出していたPCは、必要なOSやアプリケーションソフトの修正プログラムを適用し、ウイルス対策ソフトの定義ファイル(パターンファイル)を最新の状態にしてからウイルスチェックをする
- 休暇中に持ち出したデータなどを格納しているUSBメモリなどの外部記憶媒体についても、ウイルスチェックをしてから使用する
家庭でPCを利用するユーザー向けには、以下の対応を呼びかけている。
- 使用しているPCのOSに修正プログラムを適用し、最新のバージョンに更新することでセキュリティホールを解消しておく
- ワンクリック請求をするサイトも含め、年齢確認の同意を求める「はい」か「いいえ」のボタンをクリックさせる画面が表示された場合、年齢確認以外にサイト利用時の規約も表示されているので、この利用規約もよく読み、その先のサイトの利用を判断する
- USBメモリなどの外部記憶媒体については、ウイルス感染を防ぐために、所有者不明や自身が管理していないものは自身のPCに接続しない。また、自身が管理していないPCに、自身の外部記憶媒体は接続しない