約束していた通りAOLは米国時間12月10日、最高経営責任者(CEO)Tim Armstrong氏がニューヨーク証券取引所の取引開始を告げる鐘を鳴らすと共にホームページを刷新した。親会社のTime Warnerから分社化されたAOLはこの日、独立した株式公開企業としての初日を迎えた。メディア集約型企業としての再生を記念し、AOLはブランド広告代理店Wolff Olinsの協力を得てホームページをしゃれたスタイルに変えた。
Wolff Olinsは今回のブランド刷新について、「故意に破壊的で、他のオンラインメディア企業のやり方と似ていないものを狙っている。もはやメディアが多数に向けて発信するのでなく、断片的で、非直線的な会話の中に見出されるという環境に向けてデザインされている」と意味深な説明をしている。
とはいえ新しいAOL.comは、新しいロゴが追加され、各種の図形や写真を並べたナビゲーションバーから「テーマ」を選択できるようになったことを除き、以前とそれほど大きく違うわけではない。気が利いているのは、選択したイメージに合わせてページの色調も変わることだ。AOLは優れたコンテンツこそが同社のブランドだけでなくメディア業界全体を混迷から救うことになると考えているが、きらびやかなコンテンツがひしめく画面の奥から可愛いブルーモンスターがちらりと顔を覗かせて笑いかけている、というのが筆者のページのデフォルト設定だ。
9日の夜、AOLはニューヨーク証券取引所に従業員、広告やマーケティングの関係者、有名人を招待して豪華なパーティを開いたが、このときも建物の外に、もこっとしたブルーモンスターの巨大な絵が掲げられていた。
残る重大な疑問は、モンスターの名称は何かということだ。きっとAOLかWolff Olinsの誰かが、この愉快なキャラクターに素敵な愛称を思いついているに違いない。それとも、新生AOLの内部でモンスターの名称について重大な意見の相違があるのだろうか。一歩外に出れば、厳しい競争にさらされていることが分かるはずなのだけれど。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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