オンキヨー、工人舎と協業--デュアルディスプレイ搭載ミニノートPCなど3製品発表

坂本純子(編集部)2009年12月10日 18時18分

 オンキヨーは12月10日、ミニノートPCで知られる工人舎とノートPCを中心に協業を開始すると発表した。

 今回の工人舎との提携は、オンキヨーが持つPC企画力と販売力にプラスし、工人舎のPC製造・開発ノウハウを併せることで、販売の拡大や高付加価値製品を共同発売するのが狙いだ。

 オンキヨーは2007年7月にソーテックを買収し、ソーテックブランドのPCを発売してきたが、秋冬モデルより「ONKYO」ブランドとして発売している。ソーテックブランドとしては、「今後ふさわしい製品があれば」(オンキヨー 常務取締役 PCカンパニー社長 菅正雄氏)としており、オンキヨーブランドでの製品が主流になると見られる。

  • BXシリーズ

 オンキヨーと工人舎の協業製品の第一弾として、モバイル製品3シリーズを発表。全国のオンキヨーPC製品取扱店および、オンキヨー製品公式ショッピングサイト「ONKYO DIRECT」にて本日より受注を開始する。発売は12月下旬より順次となる。

 最も小さいBXシリーズは、重さ約370g。タッチパネル4.8型ワイド輝き液晶(1024×600ドット)を搭載、7時間駆動のポケットサイズモバイルPCだ。OSはWindows XPを搭載し、Bluetoothも備える。価格は6万4800円。工人舎のPMシリーズをベースとしたものだ。

  • NXシリーズ

 NXシリーズは、回転式のタッチパネル7型ワイド輝き液晶(1024×600ドット)やGPS機能、オートフォーカス対応300万画素ウェブカメラなどを搭載した多機能モバイルPCだ。OSはWindows 7を搭載し、Bluetoothも備える。価格は5万9800円。工人舎のSKシリーズをベースにしたもの。

  • DXシリーズ

 DXシリーズはデュアルディスプレイモデルとして注目を集めた、工人舎のDZシリーズをベースにした2画面搭載モデル。10.1型ワイドデュアル液晶(1366×768ドット×2)を搭載している。Windows 7を搭載するほか、指紋認証やBluetoothも備える。200kgの静耐荷重実験をクリアしているという。価格はMicrosoft Office搭載モデルとなる「DX1007A5B」が10万4800円、Microsoft Officeなしモデル「DX1007A5」が8万4800円。

 なお、オンキヨーでは、今回のラインアップは「超軽量」「多機能」「二画面」の3つの差別化を図ったもので、工人舎の製品よりもメモリやHDDなどを強化していると話す。今後は、オーディオメーカーとしての強みを活かした製品を展開していきたいとしている。

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