「NES-1A」は、40GのHDDを搭載し、CDやラジオ、インターネットから音楽を取り込んでストックできるミュージックターミナルだ。外部入力端子を1系統装備しており、他の機器からも音楽などを取り込める。外観はプレイステーション2より一回り大きな高級感のあるデザインで、付属のクッションを使えば横置きもできる仕様ではあるが、やはり縦置きがかっこいい。
分厚いマニュアルや機器の操作はあまり得意でない──という人も安心してほしい。セットアップや操作は、たった6ページの「簡単接続・操作ガイド」さえ読めばOKだ。さっそく本体とディスプレイを接続し、電源を入れてみた。
オンキヨーの起動ロゴの後に「ただいま起動中です。しばらくおまちください」と表示が出て、しばらくすると起動する。起動後のデータの読み込みは早い。基本的に操作はすべて、モニター画面で確認しながら行うスタイルだ。
本体前面には、チューナー、CD、HDDの再生ボタンと音量が調節できるダイヤルがあるが、基本的にはリモコンで操作する。リモコンは、裏側にある窪みに人差し指をかけた状態がベストバランスで手になじむ。その状態で操作できるよう、押しやすい範囲によく使うボタン類がまとめて配置されている。
CDの再生は、CDを挿入し再生ボタンを押ぜばいい。プリセットのイコライザーは「ロック」「ポップ」「ジャズ」「クラシック」「ダンス」「フラット」の6種類で、低音を強化する「S.BASS」を好みによって組み合わせることができる。
CDから曲を取り込むには、フォーマットなどの設定を最初に1回だけすれば、あとはリモコンの録音ボタンを押すだけだ。インターネットに接続していれば、CD情報はデータベースサービス「Gracenote CDDB」から自動的に取得してくれるので、編集する必要もまずない。
さっそく、ATRAC3の最高音質132kで録音してみた。約72分(17曲入り)のCDを挿入して録音ボタンを押す。最大8倍速をうたっているが、はたしてどれくらいかかるのか──と思いきや、約9分ですべてが録音された。しっかり8倍速で録音しているということだ。難点を挙げるなら、録音中は他の操作が一切できないことだろう。
そのままどんどんCDを録音していくこと650枚でHDDが満タンになった。さすがにこれ以上録音する必要はないだろう。これでCD棚をひっくり返すこともなく、スマートに、お店のジュークボックスのように音楽を鳴らすことができるようになった。誰かが遊びにきてもCDを捜す必要なんてない。「ちょっと音楽でも聴いてて」なんてセリフも出てきそうだ。
大容量のHDDを搭載しているから、時間を気にせずラジオの予約録音ができるのも特徴のひとつ。予約録音をするには、HDDチューナーの周波数設定が必要だ。エニーミュージックに登録していれば、自分の住んでいる地域を選ぶだけで、その地域で受信できる局名が取得できる。なお、周波数の設定とは連動していない。
周波数設定が終わったら、タイマーボタンで録音したい時間を入力しておけば、あとは自動的に録音してくれる。それでは録りためたラジオを編集してみよう。編集は録音した放送を聞きながら、なんと0.02秒単位での細かい分割、統合が可能だ。好きな番組やリクエストが読まれた瞬間を編集して1つのファイルにしたり、お気に入りを1つのフォルダにまとめたりできるので、DJ気分でオリジナルデータを作成できる。
文字入力は携帯電話の文字入力と同じ方式で、リモコンから行う。USB端子を装備しているので、USBキーボードにも対応しているとより便利だと感じた。
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