パイオニアは12月8日、中国の上海汽車工業と合弁会社安悦先鋒汽車信息技術(安悦先鋒汽車)を設立したと発表した。中国市場におけるカーナビゲーションビジネスなどを手がける。
安悦先鋒汽車は、中国市場でのカーナビゲーションビジネスの拡大と交通情報システムの立ち上げを目的に設立。企画・開発・販売機能に、パイオニアの生産、ソフト開発、電子地図データベース編集機能を加えることで、中国内で完結するビジネスを推進していくという。
カーナビゲーションビジネスでは、上海汽車工業との協業により、OEMカーナビゲーションシステムや、交通情報システム対応モデルの導入を予定しているとのこと。スーパーローコストカーナビゲーション端末を開発し、普及価格帯から高価格帯まで、フルラインアップのカーナビゲーションシステムの販売を目指すとのことだ。
交通情報システムでは、中国特有の道路事情である新道路の建設や深刻化する交通渋滞に対応した交通情報システムを構築するとしている。
安悦先鋒汽車は、3年後に10億元(日本円で約130億円)、5年後には15億元(同約200億円)以上の売り上げを目指す。
パイオニアでは、三菱電機とのカーナビプラットフォーム共同開発やシャープとの光ディスク合弁会社の設立など、現在他社との協業を積極的に推し進めている。中国市場においては、12月3日に電気量販大手の蘇寧電器と事業提携契約を交わしたと発表した。
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