Mozilla Foundationは、2008年の売り上げが前年比5%増の7900万ドルだったことを発表した。Googleとの検索広告契約がなおも主要な収入源となっている。
オープンソース事業としては注目に値する数字だが、成長率はかなり小さくなっている。Mozilla Foundationの2007年の売り上げは7500万ドルで、2006年から12%の増加だった。
Mozilla Foundationの会長Mitchell Baker氏は米国時間11月19日、ブログで2008年の決算を発表した。
世界中のユーザーが利用するウェブブラウザのうち、今も圧倒的なシェアを誇るのはMicrosoftの「Internet Explorer(IE)」だが、「Firefox」も健闘して市場シェアは25%に達した。しかし、「Google Chrome」が参入し、MicrosoftもIEのさらなる改良に取り組むなど、ブラウザ分野では新たな挑戦が始まっている。Microsoftは18日に次期版となる「IE 9」の一部詳細に言及し、一方のGoogleは19日、ローエンドコンピュータ向けにウェブベースの軽量OSとして開発している「Chrome OS」のソースコードを初公開した。
2011年まで続く現行の契約により、売り上げの「大半」はGoogleからもたらされるとMozilla Foundationは述べた。Firefoxで検索する際のデフォルトの検索エンジンはGoogleに設定されており、ユーザーはGoogleの検索広告をクリックすることもある。その結果として生じた売り上げをGoogleとMozillaは分け合っている。2007年には、Mozillaの売り上げの89%がGoogleからのものだった。
しかし、Googleが唯一の収入源というわけではない。MozillaはFAQ(よくある質問)のページで収入源について次のように記している。
「この売り上げの大部分は、Google、Yahoo、Amazon、eBayその他の企業との提携を通じ、Mozilla Firefoxの検索機能から発生している。さらにMozillaには、寄付、オンラインアフェリエイトプログラム、Mozilla Store、投資資産からの収入がある。2008年にはFirefoxの提携関係を、Yandex(ロシアの検索エンジン)、Canonical(Ubuntuの支援企業)、Nokia(モバイル端末)などの企業に拡大した」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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