音楽ファイルを違法コピーするVerizon Communicationsの顧客は近い将来、同社からのありがたくない書簡を受け取ることになるかもしれない。
米国第2位の電話会社であるVerizonは、ウェブから違法に楽曲をダウンロードしたとされる顧客に対し、全米レコード協会(RIAA)に代わって「著作権侵害通知」の発行を開始する予定であると、両社の契約に詳しい複数の情報筋が伝えている。
匿名を希望したこれらの情報筋は、Verizonによる書簡送付は、米国時間11月12日に開始予定のテストの一環であると述べた。RIAAの広報を担当するJonathan Lamy氏は、テストの存在を認めたが、それ以上のコメントを避けた。
この動きは音楽業界にとっては重大なものである。インターネットサービスプロバイダ(ISP)の中でもVerizonはこれまで、エンターテインメント会社側に立って著作権問題に介入することに最も消極的な企業の1つだったからである。
Verizonの広報担当者はCNETに対する声明で、「著作権の重要性と、著作権保護を実施する必要性を認識している」と述べた。「これを実施しなければ、知的財産はまったく生成されなくなる。それと同時に、われわれの顧客に対し、顧客のプライバシー権が侵害されていないという保証を与えることも重要である」(Verizonの声明)
RIAAがVerizonに送付し、顧客へと転送される書簡は、これまでにAT&T、Comcast、Cox Communicationsなど、他のISPが発行したものと似ている。RIAAのこれまでの書簡は通常、顧客が違法に楽曲を共有していることを指摘し、そのような行動が違法であることを通告する。
書簡では、配信しているコンテンツを削除するようユーザーに忠告する。書簡には記されていないが、この書簡は、サービスの停止や一時停止、または「段階的措置」に関する議論へと発展する警告であると認識する必要がある。「段階的措置」とは、ファイル共有の嫌疑に対し、ISPが罰則や警告を徐々に引き上げていく抑止プログラムを指して、RIAAが使用する語である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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