楽天リサーチは10月21日、インターネットバンキングに関するインターネット調査の結果を発表した。
調査によれば、私生活におけるPCでのインターネットバンキングの利用経験は、「はい」が68.2%、「いいえ」が31.8%で、2008年10月に実施した調査とほぼ同率となり、インターネットバンキングの利用状況が飽和状態にあることが分かった。
利用頻度については、「月に2〜3回」が最も多く33.1%、次いで「月に1回未満」が21.1%、「月1回」が18.6%という結果になった。2008年との比較では、頻度が高い層の割合が下がっており、利用頻度は減少傾向にあるとみられる。
利用用途で最も多かったのは、「残高・入出金明細などの預金口座の情報照会」で、前年比プラス12.3ポイントの83.3%だった。また、「他口座への振込・振替」は77.5%で、前年比プラス36.2ポイントと大幅に伸張しており、預金口座の情報照会や他口座への振込および振替が、インターネットバンキングの利用方法として定着したようだ。
携帯電話からのインターネットバンキング利用の有無については、「はい」が16.0%、「いいえ」が84.0%で、前年の調査結果の「経験あり」15.6%、「経験なし」84.4%とほぼ同率となり、携帯電話からの利用が拡大しているとは言えない結果となった。
なぜ携帯電話でインターネットバンキングを利用しないか、利用経験がない人にその理由を尋ねたところ、「携帯電話から銀行取引を利用する必要がないから」が47.5%と最も多かった。
PCおよび携帯電話でのインターネットバンキングの長所と短所については、長所では「24時間いつでも利用できる」が突出して多く85.1%だった。一方の短所は、「個人情報の管理が不安」が51.8%で一番多かった。
楽天リサーチでは、インターネットバンキング利用状況の飽和状態を打開するには、携帯電話からのインターネットバンキングの利便性を改善し、「携帯電話だから利用する」という動機を与えることが鍵となるとみている。
同調査は、9月17日から24日にかけて、楽天リサーチ登録モニターの中から選ばれた全国の20歳から69歳の男女1000人を対象に実施された。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス