物理的およびデジタル的手段によるデータ管理サービスを長年手がけているIron Mountainが米国時間10月14日、クラウドストレージAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)を発表した。これにより開発者もIron Mountainのオフサイトストレージ施設が利用可能になる。
最近になってMicrosoft傘下のDangerでT-Mobileデータの消失という問題が発生したものの、クラウドベースのストレージの普及は止まらず、それどころか、オフサイトのデータ管理に関するプロセスや手段を自社内に持たない組織では格好の用途として使われている。
自分のデータについて、問題となり得るすべての要素を知ることはできない(DangerがT-Mobileのデータを消失するとは誰も予想していなかったように)が、Iron Mountainのようなすでに定評のあるデータ管理業者なら、自らの技能を支えるだけの顧客基盤を備え、さらには顧客を効率的に支援するノウハウも持っている。
Iron MountainのクラウドストレージAPIは、Mozyなどが提供しているクラウドNAS(ネットワーク対応ストレージ)が次の段階に進化したものだ。このクラウドストレージAPIは、「Amazon Simple Storage Service」のインターフェースと機能的に似ており、開発者は簡単な手順でデータにアクセスできる。
筆者は以前、APIなしにクラウドコンピューティングは成り立たないと述べたことがある。APIが技術面で普及を促進する中心的要素の1つであることに変わりはないが、今や運用がもう1つの重要な要素として浮上しているようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス