DisplaySearchの新しいレポートによると、従来型のノートPCの代わりにネットブックの販売が引き続き好調であるという。
米国時間10月8日にリリースされた新しい「Quarterly Notebook PC Shipment and Forecast Report(季刊ノートPC出荷調査レポート)」によると、ネットブックまたはミニノートPCの売上高は、2009年第2四半期に30億ドルに達し、2008年同期と比べて264%も増加したという。この増加に伴い、今やネットブックは、ポータブルPC市場において11.7%のシェアを占めている。
従来型のノートPCは今でも89%の市場シェアを誇るが、2009年第2四半期のその売上高は232億ドルに減少し、2008年同期比14%減となった。
2009年の第2四半期を前年同期と比較すると、売上高は、ウルトラポータブルやデスクトップ代替型を含む、ポータブルPC市場下のすべてのカテゴリにおいて減少したと、同レポートには記されている。13〜16インチの間のPCの売上高は、かろうじて2009年第1四半期と同程度にとどまった。
ネットブックは低価格である点が、2台目のPCを求める消費者と、大型ノートPCの豊富で高価な機能は必要としない新興市場のユーザーに受け入れられている。同市場は、長期契約を交わした顧客にネットブックを提供したケーブルおよび通信事業者にも支えられた。
市場シェアは増加したものの、ネットブックは平均販売価格(ASP)が低いため、ポータブルPC市場の売上高を減少させることとなった。
DisplaySearchのノートPC市場調査担当ディレクターを務めるJohn F. Jacobs氏は声明で、「ミニノートは、ポータブルPC市場の出荷台数増加に大きく貢献した。価格が非常に魅力的なことから、多くの消費者が2台目のコンピュータを所有することができるようになったためである。しかしASPが低いため、ポータブルPC市場の売上高には明らかに悪影響を及ぼしている」と述べた。「2009年の間は、ポータブルコンピュータのすべてのカテゴリにおいて、引き続きこのASPによる影響が生じ、ポータブルコンピュータの売上高は初めて対前年比で減少することが予測される」(Jacobs氏声明)
DisplaySearchは、この販売傾向は2010年まで続き、ネットブックの出荷台数はポータブルPC全体の21.5%を占めるようになるものの、その売上高は市場の10.9%にとどまると予測している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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