電子機器組み込み用のFeliCaモジュール「FeliCa Plug」が2010年1月に量産出荷される。これを内蔵した歩数計などの健康機器は、おサイフケータイにかざすと携帯電話を通じてデータをサーバに送信できる。CEATEC JAPAN 2009のNTTドコモブースでは、これらの試作機が展示されていた。
FeliCa Plugは、電子機器製品に組み込むことで外部のリーダ/ライタなどとデータ転送できるソニー製有線端子付き無線インターフェースモジュール。従来のFeliCaチップと違ってメモリやCPUを搭載していないため、小型化、低コスト化が可能になったという。NTTドコモブースで展示されていたのは、このFeliCa Plugのモジュールと、それを組み込んだ歩数計や血糖測定器、体組成計などの試作機だ。
たとえば歩数計の場合、おサイフケータイ対応携帯電話端末にかざすとデータが自動的に専用サーバに送られる。さらに、このデータを日別に表示したグラフなどが携帯電話上に表示される。
NTTドコモではすでに、健康機器からデータを取得してサーバに送信し、健康関連サービスを提供する「ウェルネスサポート」を提供している。ただ、これまで小型機器の場合は赤外線でデータをやりとりしていた。FeliCa Plugを採用することで、ユーザーはより手軽に健康機器と携帯電話を連動できるとのことだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」