日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は9月30日、液晶パネルを指でタッチして操作できる家庭向けインクジェット複合機「HP Photosmartシリーズ」4機種を発表した。10月16日より順次発売する。
全モデルにタッチ機能を搭載しており、タッチスクリーンを採用することで2008年の秋冬モデルでは電源と操作ボタンで18個あったボタンを、電源ボタン1個だけに減らした。より直感的で使いやすくなったという。
最上位機種となる「HP Photosmart Premium C309G」は、Bluetoothと有線LAN、無線LAN(802.11 b/g/n)に対応。さらに、オンラインフォトサービス「Snapfish」にPCを使わず直接アクセスして、オンラインに保存した写真をプリントできる。また、本体に挿入したメモリカードの写真データをオンライン上に保存する機能も備えている。多彩な機能を持ちながら、価格は2万1840円(税込み)。
最近では家庭内に複数のPCがある家庭も増えていることから、新製品のうち3機種に無線LANを標準搭載し、家族で1台のプリンターを共有できるようにした。価格も無線LANの搭載とタッチパネルに対応しながら1万2810円(税込み)〜と安価に設定した。無線LANを搭載しないモデル「HP Photosmart B109A」は1万920円(税込み)。
無線LANの設定は、無線LANルータと簡単に接続できる「WPS(Wi-Fi Protected Setup)」に対応している。
全世界においてデジタルデータは18カ月ごとに倍に増えているとし、HPの予測では2009年から2012年の間に印刷可能なデータは3倍になると見ている。それらの背景を受けて、HPにおけるイメージング・プリンティング事業のビジョンとして、「デジタルデータを形にすること」を掲げたと説明した。
一方で、日本市場における家庭内ネットワークの状況について、PCのLAN接続は88%にのぼるが、プリンタのLAN接続は16%程度という。日本HP イメージング・プリンティング事業統括 コンシューマ・マーケティング部 部長の徳永信幸氏は「まずはプリンタをネットワークの中にいれ、プリンタのワイヤレス化を促進したい」と語った。
また、必要な色だけを交換できる「独立インクシステム」を全モデルに採用。これまでのインクと比べて、印刷コストを約3割削減できるという。日本HPは「これまでインクが高いんじゃないという声があったが、払拭できると信じている」と自信を見せた。
各製品の詳細は下記のとおり。
−オンライン・フォト対応プレミアムモデル
−3.45インチ タッチスクリーン搭載
−有線/無線LAN(802.11 b/g/n対応)、Bluetooth搭載
−5色独立インクシステム(解像度 最高9600dpi)
−モノクロ最速33枚/分、カラー最速32枚/分、L判写真最速12秒
−SD/SDHC/xD/MMC/MS/MS DUO対応メモリカードスロット
−HP Smart Web Printing(Webページのレイアウト印刷ソフト)付属
−2.4インチ タッチスクリーン搭載
−無線LAN(802.11 b/g対応)
−4色独立インクシステム(解像度 最高4800dpi)
−モノクロ最速30枚/分、カラー最速28枚/分、L判写真最速13秒
−SD/SDHC/xD/MMC/MS/MS DUO対応メモリカードスロット
−HP Smart Web Printing(Webページのレイアウト印刷ソフト)付属
−1.45インチ液晶モニタ+タッチフレーム
−無線LAN(802.11 b/g対応)
−4色独立インクシステム(解像度 最高4800dpi)
−モノクロ最速30枚/分、カラー最速28枚/分、L判写真最速13秒
−SD/SDHC/ MMC/MS/MS DUO対応メモリカードスロット
−HP Smart Web Printing(Webページのレイアウト印刷ソフト)付属
−1.45インチ液晶モニタ+タッチフレーム
−4色独立インクシステム(解像度 最高4800dpi)
−モノクロ最速30枚/分、カラー最速28枚/分、L判写真最速13秒
−SD/SDHC/MMC/MS/MS DUO対応メモリカードスロット
−HP Smart Web Printing(Webページのレイアウト印刷ソフト)付属
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