Gartnerの新しい予測によると、2009年末までに世界の5世帯に1世帯がインターネットに接続されることになるという。
Gartnerは米国時間9月25日、固定ブロードバンド接続を利用する世帯数は2009年に、世界中で4億2200万世帯に達すると予測されると述べた。2008年の3億8200万世帯からは、10.5%もの増加となる。この数は、2013年までにさらに5億8000万世帯にまで増加すると予測されている。
また今後4年間で、世界のブロードバンドサービスの売上高は、減少する音声サービスの売上高に代わって増加し、消費者向けに提供される音声、インターネット、ブロードバンド固定接続サービス市場の40%を占め、3億4700万ドル相当となることが予測される。
2008年末の時点で、21カ国において全世帯の少なくとも50%がブロードバンド接続を利用していたとGartnerは報告している。各国のブロードバンド導入状況の差が激しい地域はアジアで、韓国では86%という世界最高の普及率を誇るのに対し、インドネシアの普及率は1%と世界最低であった。
今後4年間も、世界で最も高いブロードバンド接続世帯率を誇る地域はアジアになるという。韓国のブロードバンド普及率は2013年には93%に達すると予測されており、香港とシンガポールでは、ウェブに接続された世帯がそれぞれ80%と78%になる予定である。
アジア以外では、オランダ、カナダ、デンマークにおいてブロードバンド普及率が高まり、それぞれ88%、81%、78%に達するものと予測されている。
しかし成長率という点では、ブラジル、ロシア、インド、中国が、今後数年間の消費者向けブロードバンド接続世帯数の増加分のほぼ半数、47%を占めることになるだろう、とGartnerは述べた。中国だけで、世界の総増加数の31%を占めることが予測されている。
Gartnerによると、ファイバーベースのサービスは、今後数年間で堅実に成長する予定で、FTTH(Fiber To The Home)、FTTP(Fiber To The Premises)、イーサーネットの各接続が、2013年までに世界の消費者向けブロードバンド市場の約20%を占めることになるという。
同サービスが成長するのは主に、日本、韓国、米国といった先進国となる予定である。その例外は中国であり、FTTH/FTTP/イーサーネットの新規接続数の大部分を同国が占めることになるだろうとGartnerは述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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