UPDATE スウェーデンの証券取引所は、Global Gaming Factory X(GGF)がThe Pirate Bayを買収する能力に関して投資家を「欺いた」と結論付け、同証券取引所でのGGF株式の取引を禁止した。
かつてGGF株が取引されていたスウェーデンの証券取引所AktieTorgetによると、懲罰委員会は、GGFが「事実に反する情報を提供」し、「説明責任を十分に果たさなかった」うえに、同証券取引所の透明性に関する原則に「著しく違反」したとの結論に達したという。
AktieTorgetの懲罰委員会が発表した報告書は、GGFが6月以降に出した公式声明のほとんどに疑問を呈している。ソフトウェア事業やインターネットカフェの運営を手がけるGGFは6月、人気の高いBitTorrent検索エンジンであるThe Pirate Bayを買収すると初めて発表した。AktieTorgetからの追放(AktieTorgetは8月にGGF株の取引を停止した)は、GGFのThe Pirate Bay買収にとって、間違いなく今までで最も深刻な障壁である。
今やGGFによるThe Pirate Bay買収の話は、GGFが実際に買収を行うかどうかよりも、関係者の誰かが罪に問われるかどうかが焦点になっているようだ。
スウェーデンの経済犯罪局(Economic Crimes Bureau)は、GGFの株価が同社によるThe Pirate Bay買収発表の1週間前に急騰したことを受け、既にインサイダー取引の可能性について調査を開始している。
AktieTorgetの調査結果を受けて、様々な疑問点が浮上している。
9日にAktieTorgetが公開したレポートには、懲罰委員会がGGFと同社の投資者で最高経営責任者(CEO)のHans Pandeya氏を問題視していることが書かれている。委員会は、GGFのプレスリリースを見直し、その正当性を評価したという。
委員会が疑問視している主な問題点は以下の通り。GGFがThe Pirate Bay買収を発表した際に資金を実際は持ち合わせていなかったこと。大手エンターテインメント企業と契約間近であると喧伝したプレスリリースは偽りであったこと。ロシアの投資家からThe Pirate Bayの売却について話を持ちかけられたことをPandeya氏が証明できなかったこと。
さらにレポートによると、GGFやPandeya氏は、株価が上昇するタイミングにあわせて公的な発言をし、自らの動向が市場に影響をもたらしたように見せることを狙ったという。
Pandeya氏は同日、すべての疑いを完全に否定し、買収は完了すると主張した。
PandeyaはCNET Newsに対し、「2週間以内に買収が完了する予定だ。資金が手元にないと主張したAktietorgetは言い訳に困るだろう」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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