YouTubeは、映画レンタルサービスの提供を目指し、主要映画作品のストリーミングに関するライセンス取得について大手映画制作会社数社と交渉している。
The Wall Street Journal(WSJ)の米国時間9月2日付けの記事によると、YouTubeは、Sony Pictures、Lions Gate Entertainment Corp.、Warner Bros. Studiosと、このサービスについて話し合っているという。
プロが制作したコンテンツをより多く確保するためこの1年間を費やしてきたYouTubeにとって、これは自然な流れといえる。Google傘下の同社は、Sony PicturesとMGMの映画を広告収入型サービスとして提供している。YouTubeは、The Wall Street Journalの報道に対し、肯定または否定することを避けた。
この件に詳しい映画制作会社幹部は、まだ何の契約も交わされていないし、話し合いはきわめて初期の段階にあると述べ、この交渉に深い意味合いはないとした。同幹部は、映画制作会社では常にこのような議論が展開されていることと、既にダウンロード販売したりデジタルレンタルを提供したりする大規模サービスが存在することを指摘した。
「当然、YouTubeとも話し合いはするだろう」と同幹部は述べた。
また、Sony PicturesのビデオサイトCrackle.comやHuluなど、広告を掲載することで映画全編を無料提供するサイトも存在する。
しかし、米国におけるYouTubeの視聴者数は現在1億人を超えており、プレミアムコンテンツによって大きな広告収益を生み出すという同社の将来性は、まだ完全には把握されていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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