パナソニック デジタルAVCマーケティング本部は9月2日、20代から30代の女性をターゲットにしたデジタル一眼カメラ「LUMIX DMC-GF1」を9月18日より発売すると発表した。
本体の重さは約285gで、フラッシュを内蔵したレンズ交換式デジタルカメラとしては、世界最小・最軽量という。これまでのGシリーズ「G1」「GH1」で採用してきた自由なアングルで撮影ができる「フリーアングル液晶」から3型の「広視野角 低温ポリシリコンTFT液晶」へと変更するなどし、よりコンパクトな一眼カメラとなっている。
DMC-GF1は、コンパクトカメラのようなフラットなデザインとアルミ合金ボディを採用。新開発の薄型マウントボックスに、小型のポップアップフラッシュが内蔵されている。有効画素数は1210万画素、4/3型 LiveMOS センサーを搭載した。ノイズリダクション性能の向上により、ISO3200に対応している。
カラーバリエーションは、パンケーキレンズをセットにした「GF1C」(9万円前後)が「エスプリブラック」「アーバンレッド」「シェルホワイト」の3色展開で、標準ズームレンズをセットにした「GF1K」(9万円前後)およびボディ単体の「GF1」(7万円前後)は「エスプリブラック」のみ。
パナソニックは、2008年10月に小型・軽量の一眼デジタルカメラとしてマイクロフォーサーズシステム規格に準拠した「DMC-G1」を投入。4月にはフルタイムオートフォーカスでハイビジョン動画の撮影ができる「DMC-GH1」を発売した。今後も、従来のG1、GH1を併売していく方針だ。
デジタル一眼市場の出荷台数は、2006年(717万台)から2007年(1066万台)にかけて急速に伸び、近年には若干鈍化しているものの2010年は1400万台の出荷台数を見込む。
この好調な動きを支えるのは女性ユーザーで、LUMIX Gシリーズでは約4台に1台が女性ユーザーだ。購入者を分析見てみると、40代、50代のユーザーが8割近くを占めるという。
一方で、調査結果では20代から30代女性も2人に1人が写真が趣味と答えるなど、多くの潜在的なユーザーがいるとパナソニックは分析する。
さらに20代から30代女性が持つデジタル一眼への満足点と不満点を調べた結果、きれいな写真を撮るためにデジタル一眼は欲しいが、さらに「小さく」「軽く」「簡単」も求めてることがわかった。このことからさらなる軽量化を図ったDMC-GF1を作ったという。
パナソニック デジタルAVCマーケティング本部 本部長の西口史郎氏は、「一眼とは思えない世界最軽量。コンパクト一眼で新たな市場の創出を目指す。デジタル一眼の3台に1台を女性ユーザーにしたい」と意気込みを見せた。
なお、本体のほかにマイクロフォーサーズシステム規格に準拠した交換レンズ「LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH.(H-H020)」(5万2500円)と「LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S(H-ES045)」(9万9750円)を9月18日より順次発売する。
H-H020は20mmの小型・軽量のパンケーキレンズで、F1.7の明るさで高いコントラストと美しいボケ効果を生かした撮影が楽しめる。H-ES045は、マイクロフォーサーズシステム用交換レンズとして初となるライカの名を冠した45mmのマクロレンズだ。ライカの性能評価基準をクリアしており、ライカならではの描写性能を楽しめるとしている。
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