実はとっても重要!? サイト内リンク--モバイルSEOの基礎概念

アウンコンサルティング2009年08月27日 14時47分

 SEOといえば、PC、モバイルを問わず「いかに自然発生的な外部サイトからのリンクを獲得できるか」という課題が、パフォーマンスを左右する最も大きな軸のうちの1つである。

 モバイル一般サイト(勝手サイト)向け検索エンジンにおいては、外部サイトからのリンク獲得が少なからずサイト自体の評価向上に寄与している傾向がみられる。

 ただし、外部サイトからの自然発生的なリンク獲得は、安定的に実現することが非常に困難である。

 そうなると、有償にて外部リンクを提供している業者からの導入が最も手っ取り早く、多くの被リンクを獲得可能であり、即時のパフォーマンス向上を考えた場合は一見有意義に見える。

 しかしながら、モバイルの外部リンクはその希少性や、物理的なリンク枠の少なさから、高額になる傾向がある。さらに、意図的な被リンクと認定された場合は、即時無効となるリスクも常につきまとう。

 誰もが想起する一般的な検索キーワードを“ビッグワード”などと呼ぶが、このビッグワードで上位表示を狙うのであれば、多少の外部リンクの影響が必要である。

 ただし、例えば「地域名+ビッグワード」のような“ミドルワード”や、固有名詞に代表されるような“スモールワード”(またはロングテールワード)で上位表示を狙うのであれば、サイト内リンクが非常に重要な役割を担う。

 モバイルSEOの世界でも、サイト内外におけるリンクレピュテーションの概念が重要である。特に、外部リンクの集まりにくい下層ページに対してはサイト内リンクをあてることが重要となる。

 サイト内リンク構造の基礎中の基礎である、アンカーテキスト内に記述すべき文字列は、リンク先URLのテーマ性を的確に表すものであり、ユーザビリティと相反しない箇所に関しては、すべてこの概念を当てはめるべきである。

 こうすることで、モバイル端末に搭載された予測変換機能が生み出す多様化した検索ワードに、あまねく対応したサイト構築の第一歩がクリアできるのだ。

 この考え方は、一般サイトのみならず、むしろキャリア公式サイトの運営者の方がより強く意識すべきである。

 なぜなら、キャリア公式コンテンツ内においては、別サイト間でリンクを設置し合うという環境ではないため、一般サイト以上にサイト内リンクの重要性が高いからだ。

 繰り返しとなるが、サイト内リンクの最適化によるミドル〜スモールワードの対策は不可欠である。その重要性を裏付ける、興味深い客観的なデータが存在する。

 モバイルコンテンツを探す代表的な方法として、キャリア公式メニューからだどる手段と検索エンジンでキーワード検索をするという手段が挙げられるが、ケータイ白書2009では、双方の手段において、「検索をする」と回答したユーザーが2007年より2008年の方が多い結果となった。

 こうしたアンケート結果を鑑みると、サイト内リンク強化による様々なキーワードでのSEOが年々重要度を増していると言っても過言ではない。

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