「Google Maps」は、すでに提供している主要なハイウェイに関する交通データに加え、横道に対する交通データを今週追加する。州道や都市部の主な大通りなどに、Google Mapsで色分けされた独自の交通情報が表示されるようになる。これによって、ドライバーはリアルタイムの交通状況に応じて代替ルートを選択することが可能になる。
それでは、Googleはどのようにしてこの交通情報を横道にまで拡大しているのだろうか。スマートフォンでGoogle Mapsを利用しているユーザーが、行く先々でGoogleに速度データを自動返信しているのだ(Googleによれば、同機能をサポートしていない「iPhone」は例外だという)。
トリガーはGoogle Mapsの「My Location」ボタンで、これを押すとユーザーはこの交通情報に関するクラウドソーシングプログラムに自動的にサインアップされる。さらに、「Palm Pre」と「myTouch 3G」のユーザーは、この交通情報クラウドソーシングプログラムに自動的に登録されている。
このプログラムからオプトアウトすることもできるが、それをするとMy Locationを利用できなくなる。馴染みのない都市で現在地を確認するために「My Location」ボタンをもう一度押すと、自動的に同プログラムに再登録されるようになっている。
この新機能を発表するGoogleのブログ記事によると、同機能に関するセキュリティおよびプライバシーの懸念について、非常に苦労したという。
「自分の車の速度、さらには行き先までが公になることについて、多くの人が不安を感じていることは、われわれも理解している。そのため、われわれは最初からさまざまなプライバシー保護対策を組み込んでいる」とGoogle MapsのプロダクトマネージャーであるDave Barth氏は書いた。「われわれは、交通状況を判断する際、匿名の速度および位置情報だけを使用する。そして、そうした情報を使用するのは、ユーザーが自分の電話機で位置情報サービスを有効にしている場合に限られる」(Barth氏)
さらにGoogleによると、同社はこのプログラムの自然な成り行きとして、ユーザーが移動した際の始点と終点について収集したデータは削除するという。結局のところ、Googleは交通渋滞に巻き込まれて停車しているユーザーと、オフィスの外に駐車したユーザーを区別する必要があるからだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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