Microsoftの検索エンジン「Bing」は、非常に聡明な友人に少し助けてもらうことになりそうだ。
「Wolfram|Alpha」とBingは、Wolfram|Alphaが生成する科学と計算に特化したコンテンツの一部を、Bingが提示できるようにするライセンシング契約で合意に至ったという。この契約を良く知る関係筋が明らかにした。今回の契約に関しては、TechCrunchが先に報じている。
MicrosoftとWolfram Researchの関係者は、同契約に関してコメントすることを避けた。
Wolfram|Alphaは、まだ世界に旋風を巻き起こしているわけではない。しかし、Wolfram|Alphaはインターネット検索の世界における興味深い試みとして、業界内では大きな注目を集めている。Wolfram|Alphaは通常の検索エンジンと異なり、検索キーワードに関連するページへのリンク一覧は返さない。その代わりに、株価や複雑な数式といった質問に対する答えを提供する。求めている結果が得られることもあれば、そうでないこともある。
その一方で、Bingはデビューしてからの3カ月間、順調な滑り出しを見せている。Bingはユーザーを獲得している上に、ようやくYahooと合意に達したことで、多くのトラフィックを誇るYahooのページ上で、将来的にデフォルトの検索エクスペリエンスになる予定もある。Bingの検索結果にWolframのブランド(つまり、「Powered By Wolfram|Alpha」というフレーズ)が表示されるかどうかは分からないが、Wolframが何らかの形でその存在を示すのは間違いないだろう。
しかし、Bingが検索結果の大部分をAlphaに譲渡する可能性は低い。Wolframの創設者であるStephen Wolfram氏は米国時間8月20日にブログ投稿で、Wolfram|Alphaが結果を返さない問題が発生したとき、その半分は言語的な問題が原因であることを認めた。Wolfra氏mが、Wolfram|Alphaを支える技術をより洗練されたものにするにつれて、その割合は変わってきている。しかし、解決にはもう少し時間がかかるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス