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トレンドマイクロ、業績回復期待で年初来高値更新

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 ウイルス対策ソフト大手のトレンドマイクロが、2009年12月期の第2四半期累計(2009年1〜6月)決算を発表。これが株式市場で好評価され、6月1日に付けた年初来高値3530円を約2カ月半ぶりに更新し、先週末8月14日には3600円の高値を付けた。今後の同社の業績動向と株価推移を探った。

 同社は、8月11日に2009年12月期第2四半期累計の連結決算を発表した。売上高471億円(前年同期比8.8%減)、営業利益142億円(同15.6%減)、純利益88億円(同3.8%増)となった。ただ、第2四半期(4〜6月)だけを取り出してみると、売上高242億円(前年同期比7.1%減)、営業利益72億円(同15.5%減)、純利益40億円(同2.3%増)となった。

 第2四半期(4〜6月)は、個人向けウイルス対策ソフト販売は国内、米国で好調に推移したものの、全体売上高の約60%を占める海外売上高が円高の影響で目減りしたことで営業減益を強いられた。ただ、四半期ベースの比較では、営業利益は直前四半期(2009年1〜3月)の70億円に比べると4四半期ぶりに増加に転じた。

 地域別の状況をみると、日本国内で個人向けビジネスは前年同期とほぼ同水準にあったものの法人向けビジネスが伸び悩み、売上高は96億円(前年同期比3%減)となった。北米は、円高の影響を受けたものの、個人向けビジネスが大きく貢献した結果、円ベースでも増収を達成し、同地域の売上高は67億円(同2%増)となった。欧州は、現地通貨ベースでは前年同期比で若干のマイナスとなったものの、円高の影響を大きく受けて同地域の売上高は51億円(同22%減)となった。アジア・パシフィックは、現地通貨ベースでオーストラリアの売上高が大きく伸長したものの、他の地域が振るわず、また円高の影響も大きく受けて、同地域の売上高は21億円(同9%減)となった。中南米は、現地通貨ベースでは増収となったものの、やはり円高の影響を大きく受けて売上高は6億5800万円(同15%減)にとどまった。

 今後の業績見通しについて同社は、事業環境が短期的に大きく変動する傾向にあり、通期の業績について信頼性の高い数値を算出することは困難として、第3四半期(7〜9月)の連結業績予想のみを公表した。それによると、売上高250億円(前年同期比3.7%減)、営業利益74億円(同2.4%減)、純利益46億円(21.5%減)と想定している。営業利益を第2四半期の72億円に比べて2億円増の74億円と想定している点は注目だ。同社は、第3四半期の想定為替レートを1ドル=95円、1ユーロ=130円としている。

 地域によって濃淡はあるものの、世界景気は底打ちから徐々に回復基調に転じるもと予想されるのに加え、マイクロソフトの新しいOS(基本ソフト)「Windows7」が今年10月下旬から発売されることも同社にとっては追い風となりそうだ。

 同社の株価は、7月14日に3000円を割り込み2985円で底を付け、その後は反転上昇軌道に乗り、先週末の14日には3600円の高値を付け年初来高値を更新した。今後中期的には4000円台での活躍が期待できそうだ。

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