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自在なピント調節を可能に--遠近両用メガネ「TruFocals」

文:Elizabeth Armstrong Moore(Special to CNET News) 翻訳校正:緒方亮、高橋朋子2009年08月11日 14時17分
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 20年の開発期間を経て、ピント調節可能なメガネがついに誕生した。物理学者で発明家のStephen Kurtin氏が手がけたこの商品には、キュートでWeb 2.0っぽい「TruFocals」という名前がついている。

 TruFocalsでは、1枚のレンズが実際には柔軟性のあるレンズと形状が変化しないレンズの2枚で構成されている。柔軟なレンズ(目に近い側)は伸張性の膜を持ち、それが外側の透明で硬いレンズと合わさっている。2枚のレンズの間には少量の透明な液体が入っており、ブリッジ部分のスライダを動かすと、液体が押されて柔軟なレンズの形状が変化し、それによってレンズの度が変化する。これは、みなさんが若いころにご自身の眼球のレンズが行っていたのと同様のことだ。

 一応申し上げておくと、筆者は現在20代で、幸いにもまだ健康と若さを保っている。メガネが必要といっても軽い乱視程度なので、この記事を書く、映画館までの道を歩く、大きなスクリーンで「Star Trek」を観る、という別々の行動をするのにも、メガネのピントをいちいち調節する必要はない。

 ただ、女性には珍しくハンドバッグを持ち歩くのが嫌いで、なんでもポケットに入れるたちの筆者は、メガネを2つ3つと持ち歩くなど想像しただけでうっとうしい。やることが変わるたびにメガネを替えるなんて、なおさら面倒だ。ここ数年、両親がそうしているのを見てきたが、残念ながら、いずれは筆者の目も絶えずピントの切り替えが必要になる。

 そんなわけで、「New York Times」紙にJohn Markoff氏が書いたTruFocalsのレビューを読んでおおいに興味を惹かれた。Markoff氏は先日、小売価格895ドルもするTruFocalsを思い切って購入し、それ以来このメガネを使用している。ブリッジ部分でピントを調節する動作はそのうち無意識にできるようになるという説明を、Markoff氏は今のところ信じていないようだが、これは結論を下すにはまだ早いと思う(筆者も自分がメガネを押し上げていたことに気づいたのは、コンタクトレンズに変えて何もないところを人さし指で押すようになってからだ。メガネのブリッジをせわしなくいじる動作は、単にこれの未来形だろう)。

 TruFocalsの発想は、筆者に大きな希望を与えてくれた。私が遠近両用メガネを必要とする年齢になったとき、背中を丸めメガネの上からのぞき見る必要はなくなっているかもしれない。その年齢になったことを示す紛れもない動作をする代わりに、私は今より少しだけ落ち着きなく手を動かす「ハリー・ポッター」みたいになるだけだ。そして、そうなるのはおそらく私1人ではない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ

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