景気は回復しようとしているのかもしれない。しかし、ビデオゲーム大手のElectronic Arts(EA)がその流れに乗るには、まだやるべきことがある。
EAが第1四半期(4-5月期)の決算を発表した米国時間8月4日に伝えたかったのは、そういうことのようだった。当期決算の主要数値は、良い部分も悪い部分も示す結果だった。純損失は、前年同期の9500万ドル(1株当たり30セント)よりも悪化し、2億3400万ドル(同72セント)を計上した。しかし、他方では、EAの今夏の主要作品である「The Sims 3」は、6月2日に発売されてから370万本を売り上げるなど、好調な滑り出しだったようだ。
EAによると、当期の純売上高は6億4400万ドルで、前年同期の8億400万ドルから20%減少したという。
歴史上もっとも売れているビデオゲームシリーズの1つに数えられる「The Sims」の作品であることを考えると、The Sims 3の出だしが好調なのは当然のことだ。The Sims 3は6月に、PCゲームの発売後1週間におけるEAの売上記録を樹立してもいる。
さらに、EAは「EA Sports Active」や「Fight Night Round 4」といった作品の実績についても力説した。EAによると、両作品は当期の売上をけん引したという。
確かに、Sims 3やEA Sports Activeといったゲームの売上は好調だが、EAは同社の事業が不況下で停滞しているという現実に対処する必要がある。もちろん、同様の問題を抱えているのはEAだけではない。ゲーム業界全体の6月の売上高は、前年同月から31%低下した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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