MicrosoftのGenuine Windows担当ディレクターを務めるAlex Kochis氏は米国時間7月30日夜、「Windows 7」の製造工程向けリリース(RTM)の「スペシャルプロダクトキーのリーク」に関するブログを投稿した。これは、Lenovoに送付されたWindows 7 RTMのISOファイルがインターネットにリークしたという28日のうわさを認めるものである。ISOファイルには、ソフトウェアへの認証確認に使用される番号であるマスターキーが含まれる。
同ブログには次のように記載されている。「このキーは、2009年内に出荷される新しいPCにOEM(original equipment manufacturer)がプリインストールする予定のWindows 7 Ultimate RTMのものである。そのため、このキーを使用するには、このキーに対応するメーカーからのPCが必要である。このメーカーから正規のWindows 7を購入した顧客に、Windows 7の認証時の問題が生じないように、このメーカーとともに対処した。同時に、リークしたキーを使用している顧客に対し、非正規のWindowsを稼働していることを警告する予定である。重要な注意事項として、このキーを使用するPCが、販売されることはないことをここに記載する」(Kochis氏)
つまり、ハッキングされたキーは動作はするが、おそらくは、このハッキングされたバージョンのWindows 7 OSをインストールしたコンピュータで、アップデートをダウンロードするためにMicrosoftに接続したときに、特定される可能性が高いということになる。
Kochis氏は、Windows 7では、アクティベーションに対するエクスプロイトを検出する機能が改善されており、リークしたバージョンなど、ハッキング行為によってWindows 7がPCにインストールされると、警告することができるだろうと述べた。
「われわれの第1の目的は、ユーザーが気づかぬうちに犠牲者になることがないように保護することである。海賊版のソフトウェアを使用する顧客は、マルウェアや個人情報の盗難の危険にさらされる可能性が高くなるからである。最近、出現する新しいエクスプロイトへの対処において、すべてのエクスプロイトを同じように扱うのかという質問を受けたが、これについてここで言及しておきたいと思う。われわれの目的は、この世のすべての『狂った科学者』による活動を止めることではない。われわれは、支払った金額に見合う製品を得たと考える顧客の信頼を損ねるような、商品化された偽造ソフトウェアから、われわれの顧客を保護することを目的としている」と同氏は付け加えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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