Intelは米国時間7月29日、同社のベンチャーキャピタル部門がエネルギー関連企業5社に計1000万ドルを出資したと述べた。これにより、Intelが将来有望と考えている製品分野が垣間見えた。
Intel Capitalは、新規投資としてCPowerを支援する。CPowerはニューヨークに拠点を置く企業で、企業顧客がピーク時のエネルギー使用を抑えることで利益を得ることのできるデマンドレスポンスなどのエネルギー効率サービスを提供する。Intelの今回の出資とは別に、CPowerは4月に約1070万ドルの資金を調達している。
Intelは、Grid NetのシリーズCラウンドに参加した。Grid Netは、電力会社がスマートメーターで建物へのエネルギーの流れを管理するためのネットワーク管理ソフトウェアを作成している。Grid NetはWiMAXを用いた同社のスマートメーター設計をGeneral Electric(GE)にライセンス供与しており、GEは電力会社とともにそれをテストしている。
ホームエネルギー管理の分野では、Intelは、すでに発表されたiControlのCラウンドの投資に参加した。iControlは、ホームセキュリティサービスと、エネルギーの追跡および自動化を組み合わせたシステムを開発している。
Intelは、テキサス州リチャードソンのConvey Computerへの2450万ドルの出資の一部を担った。Convey Computerは、「Xeon」プロセッサを使って、エネルギー効率に優れた高性能なコンピューティングを行う。
アイルランドのリマリックに拠点を置くPowervationは、コンピュータおよび通信装置向けの効率的な電力コントローラの構築をさらに前進させるため、Intel Capitalから2回目の出資を受けた。
Intel Capitalによると、同社は効率や代替発電、貯蔵、輸送、原料に携わる新しい企業への出資を模索しているという。Intel Capitalは、新しい企業への出資や規格の開発、ロビー活動などを行うためのプログラムである「Open Energy Initiative」を発足した。
SpectraWattは、Intelが2008年にスピンオフした太陽電池製造企業である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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