検索は技術から人のつながりへ サーチコミュニティ目指す「NAVER」 - (page 3)

鳴海淳義(編集部)2009年07月23日 07時00分

--さきほどお話がありましたマイクロブログを対象としたリアルタイム検索も提供する予定ですか。

舛田:そうですね。Twitterなどのサービスは日本でも流行っていますので、その部分について検討はしています。ただし、このリアルタイムで流れている情報をそのままウェブ検索の中に入れ込むことがユーザーニーズに合うのかは考える必要があります。

 これは新たな情報の消費のパターンだと思っていますので、また別フレームとして検討するべきだと考えています。その検討、内部の研究開発が終わりましたら、マイクロブログに対応するサービスはぜひ出したいとは考えています。

 ただ単にTwitterの中にあるインデックスをキーワードに合わせて表示するということであれば、当然のことながらTwitter Search――Twitterの中に組み込まれた検索ですね――そういったものに優位性があるのはもちろんですが、この情報の消費のパターンから見ると、それだけでは不十分なのはユーザーニーズから見ても明らかです。

 たとえば同じ「おはよう」でも、堀江貴文さんの「おはよう」と私の「おはよう」はまったく価値が違うわけです。そういった人の価値という部分に重きを置いた検索というものを出すべきでしょう。

--検索サービスからどういった方法で収益を上げていく予定ですか。

森川:検索ですので、検索の広告がメインになると思います。そちらはある程度のボリュームにいかないとビジネスになりませんので、まずは集客を目指しています。

舛田:ビジネスモデルに関してはよくご質問をいただくのですが、私どもは新しい概念のサービスですので、どういうビジネスモデルが合うのか、どういうユーザーボリュームがあればお客様のニーズに合ったビジネスができるのかというのを研究しているところです。そこは段階的にビジネスモデルというものを導入していきたいと考えています。

--日本でユーザー数を伸ばすためにはモバイル対応が必須だと思うのですが、携帯電話やiPhone、Androidなどへの対応状況はどうですか。

舛田:やはり日本市場においては携帯電話がすごく重要で、そしていま世界的な流れを見てもiPhoneを含めたスマートフォンへの対応は重要だと考えています。私どものサービスの特性も携帯電話、スマートフォンとても親和性が高いと考えています。

 ですので、この分野に関して私どもはすでに内部で研究開発を行っています。現時点で携帯電話向けのサービスは8月頃をめどに何らかの形でリリースできればと計画しています。

--日本ではNAVERはどれぐらいのユーザー数、シェアをとれるとお考えですか。

森川:数字に関しては、いまは差し控えさせていただければと思っています。まずはNAVERというものがほかのサービスと違うということを認めていただくことが重要ですので、特に強みの部分を強調して伝えていきたいと考えています。

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