Googleは、人類初の月面着陸40周年記念日にあたる米国時間7月20日、地図ソフトウェアの「Google Earth」に月の風景画像や月面での人間の探査ルートを表示できる機能を追加した。
「Moon in Google Earth」と呼ばれるこの機能は月バージョンの「Street View」とも言え、Windows、Mac、Linuxで利用でき、地球に最も近いこの天体の地勢を見ることができる。また、アポロ計画の写真や、これまで月を探査した無人探査機の個々の情報も表示できる。
「このツールを使えば、宇宙、月、それに人類が力を合わせて成し遂げてきた大いに意義のあるすばらしい発見の数々について、多くの人々が簡単に学べるようになる」と、世界で初めて個人で宇宙旅行に参加した女性であり、X Prize Foundationの理事でもあるAnousheh Ansari氏は、Googleの公式ブログで述べている。
Googleは7月20日、ワシントンD.C.にあるNewseum博物館でMoon in Google Earthのコーナーを設け、Ansari氏とアポロ11号の元宇宙飛行士Buzz Aldrin氏の対談を催した。
Google Earthで月の画像を見るには、Google Earthのツールバーから「月」を選択する。すると、ビューアが月をとらえ月の表面の詳細な画像が現れる。
左側のパネルから月に関する情報を表示させることができ、その中には、訓練中の宇宙飛行士やNASAの宇宙管制センターが使用した当時の月面図を示す「歴史的地図」というレイヤもある。ここでは、複数に分割された高解像度写真で当時の地図の様子を見ることができる。
このツールは、アポロ宇宙船が降り立ったさまざまな地点を訪れることで、アポロの月飛行計画について学べるように作られている。各地点を拡大すると、Neil Armstrong船長が人類で初めて月に降り立ったシーンなど、宇宙飛行士が撮影したビデオクリップやパノラマ写真を見ることができる。Aldrin氏のガイドによる月のビデオツアーもGoogle Earthから表示できる。
また、「人類の遺物」のレイヤを表示すれば、月に向かった探査機の3Dモデルを見ることができる。
Moon in Google Earthプロジェクトは、GoogleとNASAとの提携によって実施され、コンテンツの大半は研究者らが開発したものだ。また、日本の宇宙機構である宇宙航空研究開発機構(JAXA)からも、月全体の地形図データセットが提供されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果