モディファイとグランドデザイン&カンパニーは、ソーシャルメディアを活用したマーケティングを支援するための新レーベル「オガワカズヒロ」を共同で設立した。モディファイのCEOである小川浩氏がクリエイティブディレクターを務め、グランドデザインの社長である小川和也氏がマーケティングディレクターを務める。
オガワカズヒロは、ソーシャルメディアに情報を提供することで人を誘導したり、口コミを誘発して効果の増大を狙う。特に「Twitter」を情報のハブとして位置づけている。
従来のマーケティング手法は、「広告主にとってその効果がわかりづらいものであった」とモディファイのCEOである小川浩氏は語る。これに対し、ソーシャルメディアは効果を明らかにできるというのが同氏の考えだ。「特にTwitterは、140文字という少ない文字列の中に多くの情報を詰め込むことができ、有用な情報はさまざまなソーシャルメディアに伝播していく。またAPIが公開されていることから多くの対応サービスが存在し、PCからiPhone、携帯電話など多くの端末で利用できる点も強み」(小川浩氏)とのこと。
実際、グランドデザインではTwitterなどのソーシャルメディアを活用し、ユーザーのフィードバックをもとにした商品改良やPRを実践しているという。グランドデザインは2008年からファッションブランド「EGOIST」のヘアフレグランス製品を開発しているほか、7月には下着ブランド「LagunaMoon」と共同で化粧品の企画、開発、販売などをしている。ソーシャルメディアの活用により、顧客の意見が2週間後には商品に反映されるようになったとのことだ。
オガワカズヒロブランドで提供するのは「SM3」というシステムだ。Twitterやmixi、Facebook、YouTube、Flickrなどに一括してコンテンツを投稿したり、コンテンツを管理したりできるCMSで、ほかのユーザーからフォローされた場合には、自動的にフォローを仕返す機能を備えた。また、コンテンツに埋め込んだリンクをユーザーがクリックしたときに、広告を表示する「AdCap」という機能も搭載した。若年層に対応するため、専用のサーバを立てて絵文字にも対応したという。
両者によれば、すでに複数の企業が導入を決定しているとのこと。価格は初期費用が25万円、月額費用が15万円となっている。
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