NECとシーエスアイ(CSI)は7月13日、複数の医療施設が電子カルテや医用画像などの診療情報を共有できるシステム「電子カルテ/地域医療連携ソリューション」の販売を開始した。今後3年間で400病院、5000診療所へ導入する計画だ。
これまで、地域医療連携ネットワークに接続するには各医療施設が個別に情報公開のためのシステム環境を構築する必要があり、導入への障害になっていた。そこで両社は、NEC製の電子カルテシステム「MegaOakHR」や CSI製の「MI・RA・Is(ミライズ)シリーズ」、地域医療連携ネットワークサービス「ID-Link」、診療情報公開用の専用サーバの3つを組み合わせて提供することで、導入コストを下げ、迅速に医療施設間の情報共有ができるようにしたという。
地域特性に応じたさまざまな連携パターンへの対応や、地域連携グループを相互に接続する連携基盤の構築にも対応するとのこと。VPNやSSLを利用することで、ブラウザで情報を閲覧できるようにしている。
なお、iD-Linkの利用料金は情報を公開する医療施設側が月額5万2500円から、情報を閲覧する医療施設側が同7350円。診療情報公開用サーバの価格は1260万円からとなっている。
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