NECは7月7日、指紋認証ユニット「PU900-10」および指紋認証ソフトウェアの新製品を発表した。海外の安全規格や電磁環境への適合に関するEMC規格に対応し、グローバルに販売していく計画だ。
PU900-10は、USBインターフェースを使ってPCと接続し、指紋を読み取る小型装置。指紋認証ソフトウェアのアルゴリズムは、米国技術標準局(NIST)の技術評価テストで世界第1位を獲得しているという。
指内散乱光読取方式を採用することで乾燥指や湿潤指などの指紋にも対応し、高解像度にしたことで細い指や子供の指にも対応。セキュリティレベルはシステムの利用環境や場面に応じて設定できる。利用者登録時に採取する3パターンの指紋データをすべて利用することで、本人が拒否される率を改善したとのことだ。
ソフトウェアは、PCのOSログオン時やスクリーンセーバロック解除時に指紋認証が使える「指紋認証ユーティリティ」、ユーザーアプリケーションに指紋認証機能を組み込む「指紋認証開発キット」を用意した。価格は指紋認証ユーティリティADサーバが18万円、指紋認証ユーティリティADクライアントが8000円から、指紋認証開発キットが30万円からとなっている。
出荷時期は台湾、香港が8月1日、日本が8月20日。今後5年間で30万台、50億円の販売を見込んでいる。
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