クリーン技術への投資は再び増加に転じるかもしれない。
Deloitteが後援する調査会社Cleantech Groupは米国時間7月2日、北米、欧州、中国、インドにおける2009年第2四半期のクリーン技術への投資額がやや増加したことを示す暫定報告書を発表した。
2四半期連続で減少した後に投資額が増加に転じたことは喜ばしい知らせだが、Cleantech Groupは、前年同期と比較するとまだ減少していると述べた。
「(第2四半期の)総額は、第1四半期と比較すると12%増加しているが、前年同期比では44%減となっている。(第2四半期の)平均投資額は1290万ドルで、(第1四半期の)1230万ドルから増加している」と報告書には記されている。
Cleantech Groupは、ソーラー技術への投資はまだ減少しているが、公共施設と自動車部門におけるクリーン技術投資が増加したと述べた。実際、クリーン技術投資を最も多く受けているのは自動車会社であり、Cleantechは、自動車業界に対して政府が実施している奨励プログラムがその最大の要因であるとしている。
クリーン技術への投資が最も多いのは北米で、全体の約66%を占める。次に多いのは欧州とイスラエルで、21%であった。インドと中国はクリーン技術への投資が他国よりも少なく、第2四半期の投資総額に占める割合は、それぞれわずか11%と1%であった。
またCleantech Groupは、第2四半期の間に以下のようないくつかの大規模な自動車関連契約があったことを指摘している。
電池メーカーも投資を受けている。リチウムイオン電池メーカーであるA123 Systemsは、General Electricから1億ドルの資金を調達し、「レドックスフロー電池」を開発するDeeya Energyは、Technology Partnersから3000万ドルの資金を調達した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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