Yahooは、同社の新しいデータセンター建設計画によって、最終的に、カーボンオフセットを購入しなくても、カーボンニュートラルを達成できるようになると考えている。
Yahoo共同創立者のDavid Filo氏によれば、同社は鶏舎の設計からアイデアを借用し、常時、外気によってサーバを冷却する新データセンターを設計したという。Yahooは米国時間6月29日、David Patterson州知事やCharles Schumer上院議員といったニューヨーク州の役人とともに、新データセンターについての計画を明らかにした。Yahooは、新データセンターの設計について、特許の取得を試みている。
データセンターはYahooのような巨大なインターネット企業にとって、欠かすことのできないものだ。そして、この業界の多くの企業は、数千台のサーバを常時稼働させることもある施設が消費するエネルギーの量について、より大きな注意を向けるようになっている。Googleは同社のデータセンターの効率をさらに高める取り組みについて喧伝しているし、Microsoftもつい先日、エネルギー効率を高めた新データセンターを2棟建設する計画を発表したばかりだ。
Yahooは、ニューヨーク州バッファロー近郊のロックポートに建設される新データセンターに関する発表の中で、同社が今後、エネルギー戦略の一環としてカーボンオフセットを購入しないことも明らかにした。カーボンオフセットは一部では賛否が渦巻いている。しかし、カーボンオフセット制度では、オフセットの購入によってグリーンなプロジェクトにお金が回るため、オフセットを購入した企業は「カーボンニュートラル」であると主張することができる。
Yahooは、同社のグリーン戦略において、オフセットの購入ではなく、バッファローのデータセンターのようなプロジェクトに注力する計画を立てている。つまり、2007年に設定されたカーボンニュートラルの目標を同社が再び達成するには、しばらくの時間が必要だということだ。「効率に優れたエネルギーセンターを作ることで、環境に対して長期的かつ直接的な好影響を及ぼすことができるし、Yahooも気候変動対策において指導的役割を担う最高のチャンスが得られるとわれわれは考えている」とFilo氏は書いた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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