iPhone 3GS発売に、孫社長「鳥肌が立つほど感動」 - (page 2)

坂本純子(編集部)2009年06月30日 17時16分

──iPhone3GSの販売目標また現状の収益は?

 (販売台数は)数はアップルとの契約があって一切コメントできないが、通常のケータイはだいたい2〜3カ月でピークを過ぎてどんどん下がっていくのが一般的なパターン。しかし、iPhoneにおいてはずっと尻上がりでどんどん増えてきている。今までにない大きな特徴だ。

 iPhone 3Gは8Gバイトと16Gバイトの機種があるが、それらを1機種としてとらえると、家電量販店のランキングではほとんどの月で1位、あるいは2位。これは今までになかった現象だ。経営的にみても、通常の携帯電話よりも1ユーザーあたりの売り上げが多い。つまりデータをたくさん使うということで、お客様からの満足度ももっとも高い機種じゃないかと思う。

 解約率も低く、トータルで見てわれわれの経営には十分プラスだ。

 iPhoneには、アプリケーションソフトが5万種類も出ている。アプリケーションは1億ダウンロードされており、いままでの機種には一切そういうことはなかった。そういう意味では、携帯電話というよりは完全にモバイルインターネット、モバイルコンピューティングというものなのだろう。

──Windows MobileやAndroidに対する優位性はどこにあるか

 圧倒的にアプリケーションソフトが多いこと。すでに先行しているメリットがほかのOSにくらべて大きいだろう。

──最近、iPhoneのユーザー層が広がってきているように見える。実際はどうか

 最近女性や学生にも広がってきている。

 iPhoneはアプリケーションをたくさん用意して、ユーザーインターフェースも見事に作り込んでいる。ただ単に「デザインをよくしました」というものではない。本当に手になじみ、生活になじんでいく。生活そのものになっていくものになっている。

──Android端末の導入予定は?

 Androidも時間の問題でわれわれもやる。Windows MobileもiPhoneも扱っていく。ハードの開発はソフトの開発費が大半であるという時代が来つつある。ソフトのほうがはるかに手間暇がかかるし知恵も必要、費用もかかる。そういう意味でオープンOSの世界に携帯電話は進化していくだろう。

 また、それをやれるだけの携帯電話の処理能力(CPU)も上がった。ネットワークも3Gになり、通信速度も速くなった。画面も3.5インチ、4インチというようにどんどん大きくなってきて、そういう意味ではモバイルインターネットに必要な3つの要素が環境として整ってきた。各携帯電話でモバイルインターネットマシン化、オープンOS化が進んでいくだろうと思っている。

──ソフトバンクのコンテンツ事業とiPhoneとの連携は?

 グループをあげて、よりiPhoneへの支援体制をとっていくことになると思う。ヤフーもそうだが、たくさんカンパニーがあるので、エコシステムをつくっていくことになると思う。

  • オープニングセレモニーには、白戸家のファミリーとしておなじみの上戸彩氏も駆けつけた

──前夜祭、ゲスト(上戸彩)などプロモーションに前回よりも力が入っているが

 前回は予約も超極秘で進めていたので、予約のしくみもなかった。前回のことを学習し、お客様を手続きで待たす時間をなるべく短くするため、またいろいろな混乱を避けるために事前に予約を受け付けた。今日も捌け具合がすごくいいと思う。回転率など、前夜祭や予約のシステムも含めて学習効果を効かせている。

──CMにSMAPを起用する、その意図は?

 SMAPは国民的アイドル。アイドルというよりも、芸能界の中心的存在。彼らがわれわれソフトバンクのiPhoneをはじめとしてさまざまなサービスを使ってくれると言うことは、国民に安心してもらえる。かっこよく新しいものを、というトレンドを周知してくれるといいなと思っている。(NTT色が強くても)携帯電話ではあまりやっていないし、固定電話の時代とはちょっと違うと思う。SMAPがソフトバンクを応援する。そういうことで、他社との比較云々ということではない。

──株主総会で発表した「次の30年のビジョン」をどう実現するか?

 まさに、iPhoneはこれからやってくるモバイルインターネットを一番象徴している製品だと思う。そういう意味で、iPhoneを中心として、これから携帯電話がインターネットマシン化していく。それを1日でも早く体験することがわれわれがにとって大事なこと。

 一昨日、ソフトバンクの幹部社員約4000人を集めて社員大会をやったが、その中で「iPhone使っている人は手を挙げてくれ」、と言ったらほぼ全員が持っている。4000人の幹部社員が、ほぼ全員iPhoneを使っているのは日本でうちぐらいだろう。

 ソフトバンクが社をあげて新しい時代を体で体験して、iPhoneだけじゃなく、iPhoneを中心としてモバイルインターネットの時代を体で体験しているということが、とても大切なんだと思う。

 織田信長が鉄砲を子供のときから体験し、だから大人になってからさまざまな戦略をたてられたのと一緒で、僕も16歳から米国でコンピュータをいじっていた。ティーンエイジャーの時にコンピュータをさわる、楽しむ、そういうことで“次の未来”をフィーリングとして持てると思う。

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